北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)11月13日付

道の女性医師意向調査、勤務環境に57%満足

 道の地域医師連携支援センターは、女性医師が働きやすい環境を整備するため、就労継続や復職支援に関する意向調査を行い、現在の勤務環境には57%が「満足している」などとする結果をまとめた。回答した480人が従事する診療科は、小児科、内科、麻酔科の順に多く、8割はフルタイムで勤務していた。

 調査は2014年12月31日現在における状況を把握するため、必要医師数実態調査に回答した病院の1,524人と診療所の75人を対象に実施、回収率は3割。


14年道内透析患者数、1.9%増え1万5,192人

 道が2014年9月30日現在でまとめた透析医療の現況(回答施設の集計)によると、透析患者は前年同期比1.9%、276人増の1万5,192人だった。実施施設は7施設増の257施設、透析ベッド数は255床(4.2%)増の6,371床。  透析患者全体のうち、入院患者数は1,977人で、2.4%(49人)の減少。入院患者比率は0.6ポイントダウンの13.0%だった。


道総研と医療大、歯から「骨」再生

 道立総合研究機構と道医療大は、ヒトの抜去歯を用いた骨再生医療に取り組んでいる。歯を粉砕する新しい装置を製品化し、100例超の国内臨床試験で安全性を立証。韓国で急速に普及が進むなど、本道発信の研究成果が海外に広がっている。

 歯の土台となる歯槽骨は、歯周病で溶けてしまうと歯が抜ける原因となる。歯槽骨が脆弱な場合、インプラント(人工歯根)治療も難しいため、患者から抜去した歯を粉砕、加工した上で、骨を再生する研究が、2004年から本道で始まった。


市立函館が住民向けに書籍、地域完結型医療をPR

 「私たちの病院の役割を分かってほしい」─。市立函館病院(吉川修身事業管理者、木村純院長・668床)は、住民向け書籍「地域の医療を守る市立函館病院」を発刊し、近郊の書店で販売している。道南3次医療圏のセンター病院として救急やがんなどの高度な急性期医療に特化している現状をはじめ、地域の医療機関と連携しながら地域完結型の医療提供体制を推進している姿勢を強くアピールしている。  「がん診療」「疾患・部門関連」「救急医療」「その他の部門」の構成で、地域がん診療連携拠点病院や救命救急センターとしての役割と業務内容を解説。


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