北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)10月2日付

医師マッチング中間公表、本道1位希望者は過去最高の320人

 医師臨床研修マッチング協議会は、2015年度マッチングの中間公表時点における希望順位表登録者数(1位希望参加者数)をまとめた。本道は、前年度の中間公表時に比べて3医育大病院計が2人増の93人、臨床研修病院55病院計が21人増の227人で、合計は23人増と5年連続で増加するとともに、過去最高だった04年度に並ぶ320人を記録した。

 病院別で1位希望者を確保できたのは、1病院少ない47病院。


「札幌市在宅医療推進会議」発足、多職種連携の事業促進

 札幌市は、高齢者等が在宅で安心して医療を受けられる体制構築を推進するため、市の医師会、歯科医師会、薬剤師会、訪問看護ステーション協議会、介護支援専門員連絡協議会と道看協、道医療ソーシャルワーカー協会の7団体で構成する「在宅医療推進会議」を発足した。人材育成、相談窓口、後方支援、普及啓発の4つを柱に事業を展開。第1弾として、在宅医療需要予測調査を年内めどに実施する。

 2014年度に実施した市民アンケートでは、在宅医療を「知っている」が45.7%、最期を迎えたい場所は「自宅」が36.4%、療養の選択は「在宅医療」が27.2%という結果が示された。


札医大研究グループ、IL23変異によるクローン発症抑制を証明

 札医大の有村佳昭消化器・免疫・リウマチ内科学講座講師を中心とする研究グループは、クローン病の一家系を対象としたシークエンス解析を実施。その結果、サイトカインの一つであるIL23受容体の比較的低頻度の多型によって、日本人のクローン病発症が抑制されることを突き止めた。

 世界各国で炎症性腸疾患の原因遺伝子に関する研究が行われており、IL12BやIL23受容体などTh17細胞応答に関わるサイトカインが、欧米人のクローン病の感受遺伝子として同定されているが、日本人にはこれらの遺伝子多型が存在しないとされている。


北海道医療C、神経・筋疾患呼吸器医療誘致期成会シンポ開催

 国立病院機構が、道内の筋ジストロフィーと重症心身障害の病床機能を再編する基本構想を示したのを受けて、札幌市西区・北海道医療センターで「国立北海道神経・筋疾患呼吸器医療センター(仮称)」誘致期成会シンポジウムが開かれた。

 同構想では、渡島管内八雲町の国立八雲病院(石川幸辰院長・240床)を3〜4年後に廃止した上で、2つの機能を同センター(菊地誠志院長・500床)と函館病院(大原正範院長・310床)に移転する計画が進められている。


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