北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)9月11日付

地域包括ケア病棟、道内自治体病院の5割が検討

 全自病協道支部は「地域包括ケア病棟(病床)への転換」調査を実施。回答した28自治体病院のうち、3病院が病床転換を行っており、検討中や今後導入意向を示しているところが5割近くに上った。  病床機能報告制度の開始や地方交付税措置の見直し、さらに新・公立病院改革ガイドラインに、地域医療構想に沿った策定が追加されたことなどから、▽自院が担う役割に適合する病床機能は何か▽地域包括ケア病棟(病床)への転換が適するのはどのような場合か─について、道内の市町立、道立、事務組合立の病院を対象に7月時点の状況を調べた。


とよひら・りんく、10病院が構想踏まえシンポ

 在宅医療連携拠点事業を推進する豊平区西岡・福住地区協議会「とよひら・りんく」は合同会議を開き、今後の医療・介護提供体制のあり方をテーマにシンポジウムを行った。シンポジストで参加した10病院の理事長や院長らは、地域医療構想(ビジョン)を踏まえながら、高度急性期から在宅まで地域完結型のネットワークづくりを促進していくことを確認した。  道への病床機能報告をみると、豊平区は「高度急性期」483床、「急性期」1,332床、「回復期」206床、「慢性期」732床、「無回答」57床との結果だった。


メタボを温泉療法で改善、温泉学会で西川医師が解説

 富良野協会病院消化器内科の西川浩司主任部長(日本温泉気候物理医学会専門医・評議員)は、第20回温泉学会定山渓温泉大会で「温泉と医療」をテーマに特別講演。メタボリックシンドロームが温泉療法で改善するとの研究成果を示した。

 糖尿病入院患者7人に対し、川湯温泉(釧路管内弟子屈町)の硫黄泉を5倍希釈した湯200mlを朝食・夕食前に1日2回飲ませ、その前後でHbA1cと総コレステロール値を測定。4週間続けた結果、HbA1cは7.1から6.8、総コレステロール値は202.6から183.0へと有意に低下した。


八雲総合リハビリ解決団、病棟職員に介助アドバイス

 渡島管内八雲町・八雲総合病院(佐藤博院長・358床)リハビリテーション室は、病棟の看護師や看護助手らに対し、セラピストの視点で食事や移乗の介助方法をアドバイスする「リハビリ解決団」を2013年度から主宰。病棟ケアの質向上やリハビリが必要な入院患者の掘り起こしに結び付けている。

 セラピストとして現場で実務に携わり、医師からリハビリの指示が出ていない入院患者の中に、食事時の姿勢が悪くて誤嚥が危惧される、あるいは病棟スタッフが介助方法のスキルを上げれば、活動性改善の余地があるなどと実感。


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