北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)8月21日付

道総医協専門委、名寄市立の救命救急センター設置等了承

 道総医協救急医療専門委員会(委員長・目黒順一道医常任理事)の2015年度第1回会合が札幌市で開かれ、名寄市立総合病院(和泉裕一院長・359床)の救命救急センター設置と、手稲渓仁会病院(田中繁道理事長・成田吉明院長・595床)救命救急センター専用病床の増床が了承された。

 名寄市立の救命救急センター設置は8月1日付で、病床数は12床(ICU8床、専用病床4床)。


余市協会、途上国の医療活動支援で初セミナー

 海外で活躍する医療者サポートと地域医療の人材育成に一体的に取り組む、「地域医療国際支援センター」を運営する後志管内余市町の余市協会病院(吉田秀明理事長・172床)は、「途上国と地域医療、人と未来をつなぐ」をテーマに、東京都でセミナーを開催した。活動に賛同する病院や大学、国際保健医療の支援・派遣団体、厚生労働省医系技官などと協力した、国内初の試みに、医師や看護師、医学生、医療専門職など約140人が集まり、国内外で働くために必要な情報交換・共有を行った。


北大核医学、赤核の代謝画像化 半導体PETで成功

 北大核医学分野の平田健司特任助教らの研究チームは、半導体PETとフッ素18標識フルオロデオキシグルコース(FDG)を用い、従来PETでは画像化が難しかった赤核の代謝活動の測定に成功したと発表した。赤核の代謝は大脳皮質の運動野や小脳だけでなく、連合野とも相関があり、高次機能に関与している可能性が示唆された。

 赤核は脳深部の中脳に存在する左右一対の神経核で、主として運動機能に関与する神経核として知られる。


札幌西円山、リハで高齢肺炎罹患者の離床介入促進を

 中央区の札幌西円山病院(田中繁道理事長、浦信行院長・821床)リハビリテーション部は、長期療養病床における医療・介護関連肺炎(NHCAP)の罹患群と未罹患群の特徴を調査。罹患群は活動量が有意に低い上、嚥下障害とも密接に関連しているとのデータを踏まえ、「理学療法が予防的観点から日常生活や離床に、より積極的に介入し、臨床に応用していくべき」と指摘している。


桧山塾、道立江差高看に4人進学

 桧山振興局が看護師を志す高校生向けに2014年度から主催している「めざせ看護師!桧山塾」。受験対策や病院見学、現役看護師との交流を通じ、道立江差高等看護学院への進学をアピールし、卒業後は桧山管内で活躍する人材育成につなげる取り組みだ。初回の参加者で今春受験した17人のうち、入学したのは4人で、関係者は手応えを掴んでいる。

 振興局と、南桧山地域看護連携推進検討会議、桧山教育局が実施主体。夏季と冬季の年2回開催とし、14年7月の初回は、桧山と渡島を中心とする高校生26人(1年生7人、2年生3人、3年生16人)と社会人1人が参加。


15年人勧民間調査、医師初任給35万円

 人事院は、国家公務員一般職の月給と期末・勤勉手当(ボーナス)ともに2年連続で引き上げるよう求める2015年勧告を行った。民間との比較に用いた4月の職種別民間給与実態調査(対象1万649事業所)で、臨床研修修了後の準新卒医師初任給は35万606円(前年41万1,295円)となった。

 事業所規模500人以上では31万5,112円(同38万539円)、100人以上500人未満が48万5,394円(同47万8,687円)。医師全体の4月分給与支給額は、前年比1.0歳増の平均42.3歳で97万3,397円(同100万5,053円)、うち所定内85万9,491円(同87万6,027円)だった。

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