北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)5月1日付

臨床研修病院が合同説明会、189人参加

 道臨床研修病院等連絡協議会は、毎春の恒例となっている臨床研修病院合同説明会を4月26日に札幌市で開き、3医育大を中心に昨年より4人多い189人の医学生が詰め掛けた。今回は、参加58病院に加え、個別診療科の紹介ブースや、各病院の後期診療研修プログラムを閲覧できるスペースも設けるなど、研修医獲得へ、より積極的なプレゼンテーションが展開された。
 2016年度に研修医の募集を予定しているのは、3医育大を含む58病院。


慢性期医療協会講演会、在宅復帰へ取り組み紹介

 道慢性期医療協会講演会「医療と介護の連携を考える」が札幌市で開かれ、医師、MSW、訪問看護師、NPO法人スタッフ、ケアマネジャーらが意見交換。病院における連携セラピストや在宅復帰機能強化加算の取り組みが紹介され、多職種連携によるチーム支援の必要性が示された。
 リハビリ医の立場で札幌西円山病院の橋本茂樹主任部長は、回復期病棟の入院患者のうち、在宅で訪問リハビリが必要と判断したケースは、入院中と退院後の前後1カ月間、同じリハビリ職が担当する連携セラピストの取り組みを紹介。在宅生活にスムーズに慣れてもらう効果をアピールするとともに、訪問リハビリは1カ月程度で他の事業所に引き継いでもらう流れを解説した。


明日佳、口腔ケア・肺炎予防強化

 医療法人社団明日佳(小野寺眞悟理事長)は、高齢化や多様化する入院患者へ、積極的な口腔ケア対応やQОL向上、誤嚥性肺炎予防を強化。札幌明日佳病院(山岸雅彦院長・243床)に続いて、白石明日佳病院(佐々木正則院長・99床)、岩見沢明日佳病院(荒川圭二院長・250床)にも歯科診療室を新設し、6月以降に順次診療をスタートする予定だ。
 全床療養型で運営する札幌明日佳病院は、長期入院患者が多いため、治療と生活の両面に目を向けた看護、介護に力を注いでおり、20年前から歯科診療室を設置している。


五稜会、倫理カンファレンス効果を調査

 札幌市北区の五稜会病院(中島公博理事長、千丈雅徳院長・193床)精神科急性期病棟は、倫理カンファレンス導入後の看護師の意識変化についてアンケートを実施。悩みに対する多角的な視点や問題の共有など、さまざまな面で看護師のサポートにつながっていることが明らかになった。
 同病院は精神科急性期病棟は48床を備え、統合失調症やアルコール依存症をはじめ、さまざまな患者を受け入れて、集中的な医療や安心・安全な環境を提供している。


日本専門医機構、総合診療専門医カリキュラム案公表

 2017年度からスタートする新しい専門医制度の運営を担う日本専門医機構は、総合診療専門医の専門研修カリキュラム案をまとめた。人間中心、包括的統合、連携重視、地域志向、公益、多様性の6つをコアコンピテンシーにした「到達目標」と、身体診察や検査、治療手技などの「経験目標」で構成。プログラム統括責任者、専門研修の基幹施設基準なども盛り込んだ。研修期間は3年間(36カ月以上)が基本。

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