北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)3月27日付

道、地域・特定領域がん診療病院を整備指針追加へ

 道総医協地域保健専門委員会(委員長・藤原秀俊道医副会長)第4回会合が札幌市で開かれ、新たながん医療提供体制について議論。道のがん診療連携拠点病院等整備方針などに、「地域がん診療病院」「特定領域がん診療連携拠点病院」を追加し、4月1日から運用することを了承した。
 厚生労働省のがん診療連携拠点病院整備指針が26年1月に改正されたことに伴い変更。「地域がん診療病院」は拠点病院が未整備の2次医療圏域に限定し1カ所のみ整備する。


医療需要の将来推計と提供体制、経産省研究会報告書

 経済産業省の「将来の地域医療における保険者と企業のあり方に関する研究会」は、2040年までを見据えた地域の医療需要の将来推計と提供体制に関する報告書をまとめた。外来需要は、高齢化の進行で2025年にピークを迎えその後減少、入院需要は2040年を頂点に横ばいで推移するとして、「外来需要へ対応するための医療資源を、在宅による訪問診療・看護に活用し、回復期・慢性期機能病床の需要増加へ対応していくべき」と提言している。


道広域医療連携研究会、北まるネットで搬送時間短縮

 第25回道広域医療連携研究会(会長・高橋明札幌白石記念病院副院長)が札幌市で開かれ、地域住民の医療介護情報を共有するシステム「北まるネット」を運用する北見市の取り組みについて、北星脳神経・心血管内科病院の田頭剛弦医療情報管理室室長が講演。救急隊員との患者情報共有で救急搬送時間が短縮した成果を紹介した。
 北まるネットは、医療と介護のスムーズな情報共有による地域包括ケア充実を目指し、北見市医療福祉情報連絡協議会(会長・古屋聖兒北見医師会長)を中心に、24年度から運用スタートしている。


札幌宮の沢脳神経外科、嚥下食を形態別に検証

 札幌市西区の札幌宮の沢脳神経外科病院(小野寺眞悟理事長、松村茂樹院長・99床)リハビリテーション科は、嚥下障害患者における食形態と嚥下動態の相関関係を造影検査(VF)で検証。それに基づいて選択基準の明確化を図り、個々の患者状況に合わせて、安全に食べられる嚥下食の改善に役立てている。
 同病院では、嚥下障害の重い患者に対して、ミキサー食、軟菜つぶし食、ソフト食を提供しており、形態別に「咀嚼」「送り込み力」「嚥下反射」「咽頭内圧」を比較した。


3医育大医師国試状況、いずれも全国上回る合格率

 第109回医師国家試験の合格率は、年1回実施となった昭和60年以降最高の91.2%となった。平成21年度に医学部定員が693人増となった影響で、受験者数・合格者数とも前回より400人以上増えた。道内3医育大は、全体・新卒いずれの合格率も全国平均を上回っている。

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