北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)1月1日付(新春特集号)

第1部 医療機能を見極める
ビジョン 改定 踏まえて

 一般病床・療養病床を有する病院・診療所を対象とした病床機能報告制度が昨年10月に施行、今春からは、いよいよ地域医療報告の集計結果を基に各都道府県が地域医療構想(ビジョン)の策定をスタート、さらなる医療機能の分化・連携の推進が図られる。
 26年度診療報酬改定後の本道における主な施設基準の届け出状況をみると、「高度急性期と一般急性期を担う病床の機能の明確化」に向けて、算定要件が厳格化された一般病棟入院基本料「7対1」は、中小規模病院を中心に届け出件数は1割弱減少。急性期後の患者の受け入れなど、今後、構築が進む地域包括ケアシステムの中心的役割を担うことが期待されている「地域包括ケア病棟」は、全道的に届け出の動きは鈍く、入院料については札幌圏でも低調に推移している。
 外来の機能分化推進の観点から、主治医機能を持った中小病院・診療所の医師が、複数の慢性疾患を有する患者に対し、継続的かつ全人的な医療を行うことを評価する地域包括診療料についても、5圏域の病院・診療所が届け出ているだけだ。
 27年新春号では、地域包括ケア病棟の現状をはじめ、地域で高度急性期医療を担う病院の方向性、入院から在宅医療への流れ、主治医機能を発揮する診療所の地域での展開などを取材。
 連載企画の「和衷協同」では、道内で最も人口が少ない自治体として知られる音威子府村で唯一の医療機関として地域医療を有床診療所と、高齢化・人口減少が進む地域の中核として建物を一新し、災害時の避難拠点としての機能を併せ持つようになった大樹町国保病院の取り組みを紹介する。


・地域包括ケア病棟 砂川市立病院/朝里中央病院(小樽市)
・高度急性期 手稲渓仁会病院(札幌市)/旭川赤十字病院
・地域支援 函館渡辺病院/豊生会グループ(札幌市)
・主な施設基準届け出状況
・在宅医療 北海道家庭医療学センター/道保険医会・荒木啓伸政策部長
・新春・夏季特集号連載「和衷協同」
 音威子府村立診療所(上川管内)/大樹町国保病院(十勝管内)


第2部 新春随想

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