北大は、抗がん剤の最適な選択や治療効果予測等に寄与する新たな画像診断用注射薬「ヨウ素123標識IIMU」の安全性を確認する自主臨床研究として、世界で初めてヒトに投与するファースト・イン・ヒューマン(FIH)試験を同大病院で実施すると発表した。玉木長良核医学分野教授が総括責任者を務め、早ければ7月にも開始する。北大での薬剤についてのFIH試験実施は初めて。 抗がん剤は副作用が強いなどの課題から、より選択的で効果の高い「個別化治療」が望まれている。同注射薬は、患者1人1人の治療効果を高めるための非侵襲的検査方法を確立する目的で、同大アイソトープ総合センターの久下裕司教授らと道医療大のグループが大学発シーズとして新規に開発した。 |