北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成26年(2014年)6月13日付

道総医協専門委、「新たな基金」議論開始

 道総医協地域医療専門委員会(委員長・小熊豊道医副会長)は、「地域における医療及び介護の総合的な確保等の促進に関する法律」に「新たな財政支援制度(基金)の創設」が盛り込まれたのを受けて、医療計画の目標達成へ施策を推進するために必要な事業の議論を開始した。道は、市町村や医療関係団体等から募集した事業提案も参考にしながら、9月をめどに計画案を策定、国へ提出する。
 新たな基金は、医療従事者の確保・養成や在宅医療の推進、病床の機能分化・連携を図るため、消費税増収分など904億円を財源に創設、各都道府県が作成した整備計画に基づき事業を実施する。


道、精神科救急医療体制強化へ

 道は、精神科救急医療体制における遠隔地域支援病院の運用について、警察・消防等からの要請による自院外患者入院受け入れも対象とする制度に見直した。道内8ブロックのうち、道央(札幌・後志、空知、胆振・日高)と道北の4ブロックで26年度から先行実施。圏内の人口規模、地理的条件、医療資源の偏在、指定医不足など、地域事情や実態を考慮して、より円滑な対応ができるように要件緩和を図った。
 遠隔地域支援病院は、輪番病院(当番病院)等から離れた地域の患者について、当番病院から入院要請があった場合に必要な病床、診療機能を確保するために、道が独自に整備している。


外科医教育の研究会、北大・倉島助教発起人に27年度設立へ

 北大消化器外科●2の倉島庸助教を発起人とする日本外科教育研究会(仮称)が、27年度に設立される見通しだ。若手外科医に対する標準的な教育プログラム構築と指導者育成に加え、外科教育学の研究推進を目指す。
 倉島助教は、関連病院勤務時代、若手指導に役立てようと外科教育に関する学会発表や参考文献を探したが、わが国にほとんどない現状に気付いたという。(●2はローマ数字)


菊郷会、愛育病院の事業継承

 医療法人菊郷会(有馬滋理事長)は、財団法人小児愛育協会付属愛育病院(札幌市中央区)の事業を継承した。経営基盤を強化するのが狙いで、「62年の歴史ある病院をしっかり受け継ぎ、地域の中核病院としてさらなるサービス向上に取り組んでいきたい」としている。
 両法人とも北大と密接な連携を図っており、変化する医療情勢の中で、経営への思いが一致した。

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