北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成26年(2014年)5月16日付

道内市町村病院の病床利用率、24年度一般71.6%と過去10年で最低

 道は、24年度市町村病院事業の業務概況をまとめた。93病院(84事業)の経営・財務分析によると、一般病床の平均病床利用率は、前年度に比べ100床以上の各病床区分がダウン。8割を超えていた「400〜499床」も79.7%になるなど、全体では1.4ポイント減の71.6%と、過去10年間で最低を記録した。
 一般病床における病床規模別の病床利用率をみると、「300床未満」が公立病院改革ガイドラインで目安とされている70%を切り、「50床未満」では60%を割り込んだ。


医療経営戦略セミナー、梶尾厚労省課長が病床機能報告制度など解説

 北海道病院協会の主催する「医療経営戦略セミナー」が札幌市で開かれ、厚生労働省医療局の梶尾雅宏指導課長が「今後の医療計画・医療機関への期待」と題して講演した。
 医療法や介護保険法、地域介護施設整備促進法等関係の「医療介護総合確保推進一括法案」を踏まえ、病床機能報告制度や地域医療構想(ビジョン)策定、医療機能の分化・連携、新たな財政支援制度、非営利ホールディングカンパニー型等を含む法人制度改革などについて細かく解説した。


道透析療法学会、ESA抵抗性など説明

 道透析療法学会(伊丹儀友会長)は、第85回学会を札幌市で開いた。特別講演「透析患者におけるESA抵抗性」で大規模調査着手に伴い新たな治療開発に期待が集まり、ランチョンセミナー「糖尿病透析患者の血糖管理指標とその手段」では初めて策定された治療ガイドラインが説明された。
 特別講演した東京女子医大第4内科の新田孝作主任教授は、腎性貧血に対するESA投与例の中で、貧血が改善しないESA抵抗性(低反応性)のケースを問題視した。


耳鼻咽喉科麻生、こだわり職員食で健康管理

 札幌市東区の耳鼻咽喉科麻生病院(大橋正實理事長、石川和郎院長・35床)は、職員の労働意欲を高め、病院全体のサービス向上につなげることを目的に、職員食を充実。手作りご当地メニューのほか、ヘルスケア食など、健康志向の食事が職員から好評だ。
 栄養科が中心となり、職員食事満足度98%を目指しAZB98麻生応援プロジェクトを立ち上げ、質の向上と多様なメニュー作りを進めている。


道MSW協会、災害対策GL検証へ初の防災訓練

 道内で災害が発生した際、職能団体として被災地を支援したい―。道医療ソーシャルワーカー協会(関健久会長)は、東日本大震災を契機に策定した災害対策ガイドラインの内容を検証するため、初めて防災訓練を行った。
 同会は、災害対策要綱と災害対策ガイドラインに加え、災害時行動マニュアル(災害対策本部編、会員編)を25年に整備。医療福祉活動部に災害・防災ワーキンググループを設け、災害時に要援護者の安全を守り、行政など関係機関の支援要請に応えられるよう、具体的な対策を協議している。

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