北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成26年(2014年)3月28日付

道総医協地域保健委、新たな「がん医療体制」検討へ

 道総医協地域保健専門委員会(委員長・藤原秀俊道医副会長)は、25年度第3回会合を札幌市で開き、26年度中に新たな「がん医療提供体制のあり方」を取りまとめることを決めた。厚生労働省が1月に通知した、がん診療連携拠点病院等の整備に関する新指針で「地域がん診療病院」「特定領域がん診療連携拠点病院」が新設されたことを受け、道がん診療連携指定病院との整合性などについて検討していく。


道厚生連の26年度事業計画、帯広新病院実施設計盛り込む

 道厚生連は、事業収益が前年度予算比3.4%増の849億7,600万円、医業収益が3.3%増の808億200万円とする26年度事業計画案を決定した。27年度移転新築着工を予定している帯広病院の実施設計、沼田病院の無床診療所化、4月着工する特養摩周(釧路管内弟子屈町)の新築整備、特養ところ(北見市常呂町)の移転検討などを盛り込んだ。帯広病院整備に伴う財務基盤構築のため、2年間前倒しして第8次中長期計画を策定した。


北大薬グループ、アレルギー応答調節の新規分子同定

 北大薬学研究院の松田正教授らの研究グループは、花粉症やぜんそく、蕁麻疹などのアレルギー応答を調節する新規分子「STAP―2」を同定したと発表した。アレルギー疾患の新たな創薬標的分子として期待できるという。
 日本では、人口の約3人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患しているといわれる。同疾患はマスト細胞表面にある高親和性IgE(免疫グロブリンE)受容体がアレルゲンと結合して活性化し、ヒスタミン等の炎症性物質を放出することで起こり、発症メカニズムや悪化因子等の解明が進みつつあるが、その詳細機構は未解明。


宮の森記念、パレスチナと交流し湿潤療法普及へ

 札幌市中央区の宮の森記念病院(河本俊理事長、松橋尚生院長・92床)は、湿潤療法の普及をはじめとする医療支援活動をきっかけに、パレスチナから医療者を迎えて創傷治療のプレゼンテーションやディスカッションなどを実施。実践面に力を入れた医療技術交流を深めている。
 同病院の真崎茂法外科・消化器科医長が、24年11〜12月に北海道パレスチナ医療奉仕団の一員として、アクバドジャベル難民キャンプ診療所で医療支援を実施したのがきっかけとなった。

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