北海道医療新聞社

バックナンバーはこちらから
週刊:介護新聞

2023年(令和5年)5月12日付

介護助手導入で職員の「気持ちに余裕」 厚労省報告

 厚生労働省はテクノロジー活用等による生産性向上の取り組みに係る効果検証について、2022年度に実施した実証事業結果を第216回社会保障審議会介護給付費分科会で報告した。介護助手導入で職員の気持ちに余裕ができ、利用者の発語量や笑顔の頻度が増える傾向など、結果は24年度介護報酬改定に向けた検討資料となる。検証テーマは(1)見守り機器等を活用した夜間見守り(2)介護ロボット活用(3)介護助手活用(4)介護事業者等からの提案手法―の4項目。


外国人介護人材受け入れ調査 北海道内事業所の4割「意向ない」

 北海道二十一世紀総合研究所の道内介護事業所の外国人人材受け入れ調査では、「受け入れる意向はない」が4割だった。受け入れた事業所の8割が「満足」と回答していることから、受け入れ前の情報不足がうかがわれる。同研究所は調査結果からマニュアルを作成し、ニーズに合わせた制度解説、具体的採用コストのほか、現場で働く外国人人材の声などを盛り込み、受け入れ検討時の活用を呼び掛けている。調査は2022年度老人保健健康増進等事業「北海道における外国人介護人材受入れに関するマニュアル作成等に係る調査研究」として、同研究所が22年10月から1月にかけて実施。道内介護事業者527件、道内外国人介護人材69件、道外同288件等の回答が得られた。


23年度WAM社会福祉振興助成 北海道内から7事業採択

 福祉医療機構(WAM)2023年度社会福祉振興助成事業に北海道内7団体の各事業が決まった。助成を受ける団体と事業名は▼旭川NPOサポートセンター(旭川市)▼CAN(札幌市豊平区)▼ごちゃまぜの街をつくる会(室蘭市)▼札幌一時生活支援協議会(札幌市北区)▼女性サポートAsyl(同)▼フードバンクイコロさっぽろ(同東区)▼マザーライフサポート(同西区)。


デイ、就労継続支援A、居宅支援 複合施設オープン 札幌・西区

 札幌市内中心に高齢者向け住宅「うるおいの家シリーズ」はじめ障害者グループホームなど30棟余を展開するワンダーストレージホールディングスは同市西区に通所介護「明日も行きたくなるデイサービスうるおい西町」、就労継続支援A型「ぐろーあっぷ西町」、居宅介護支援「ケアプランセンター西町」(6月1日開設予定)併設の複合施設「ワンダーストレージケアミュージアム」を4月3日オープンした。高齢、障害、引きこもりなどワンストップで支援する福祉拠点として地域に根差していく。


えんがお・濱野氏講演会=室蘭市 高齢者孤立防ぐ地域づくりへ

 多世代のつながる、孤立を防ぐまちづくりに取り組む一般社団法人えんがお代表・濱野将行氏の講演会が室蘭市内で開かれた。濱野氏は「高齢者の孤立しない社会は、誰もが孤立しない社会」と、つながり創出が地域課題解消につながると力説。同市内で活動に取り組む関係者によるパネルディスカッションでは、出席者が同市の現状や事例を報告した。講演会は市民有志でつくる、えんがお講演会実行委員会、NPO法人フューチャー北海道の共催。つながり希薄化、高齢化、人口減少など課題共有と、講演を通したさらなるまちづくり活動深化を目的に企画された。


●人員基準緩和、コロナ発生時に限定 厚労省、5類変更で臨時的取り扱い一部見直し案
●22日から案内配布、受験申し込み受付 第26回(23年度)ケアマネ試験10月8日
●ごちゃまぜの街をつくる会(室蘭市)地域で子ども食事、学習支える交流の場
●尊厳死協会北海道支部がオンライン講演会
●物価・光熱水費等高騰の影響 昇給賞与減額・見送り3割弱 民介協など3団体が調査
●「北海道における外国人介護人材受入れに関するマニュアル作成等調査研究」報告書から
●介護助手活用 主な実証結果 社保審介護給付費分科会資料から
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】デイサービスももいろはーと(札幌市中央区)白井将孝管理者、生活相談員
【企画】パワーリハ機器で機能訓練、札幌リハステーション輝(札幌市豊平区)
【連載】●介護福祉事業所の人事労務戦略室―次世代リーダーを育てる!!=15
     社会保険労務士事務所ロームホーム 及川進代表
     ●いざという時、本当に役立つBCPをつくろう!=10
     奥村中小企業診断士事務所 奥村真一郎氏
     ●支え合いのまちづくり講座-大学からのアプローチ=4
     北海道教育大函館校 齋藤征人教授

topへ戻る

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。