北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2023年(令和5年)2月24日付

地域とつながる駄菓子屋プロジェクト 札幌市・こころデイサービス優

 札幌市豊平区の地域密着型通所介護「こころデイサービス優」は利用者の経営する、地域とつながる駄菓子屋プロジェクトを立ち上げた。利用者が店番、仕入れ、収支計算、在庫管理まで担当。利用時間内に行う軽作業で得た収入で商品を購入し、客となる子どもたちはお礼の手紙や利用者との交流等と引き換えに交換券をもらえる。世代間交流と笑顔を生む仕組みとして、5月オープンを目指している。デイ利用者がサービス提供時間内に行う軽作業で対価を得る「働くデイ」スタイルは、北海道内でもさまざまに形を変えながら各地で実践例が見られるようになってきた。こころデイサービス優の取り組みは、その対価を元手に利用者と地域の子どもが交流、皆が笑顔で温かい気持ちになれる仕組みになっているのがユニークな点。


本人主体、介助者マネジメント 札幌市独自パーソナルアシスタンス制度

 札幌市白石区在宅ケア連絡会が15日にオンラインで開いた定例会で、重度障害を持ちながら同市内に1人で暮らす大谷哲也氏が「私の生き方」と題して講演した。長年の施設生活から36歳で自立し、障害者が主体となって介助者をマネジメントする同市独自のパーソナルアシスタンス制度を利用しながら、自分らしい生活を営む暮らしぶりを解説した。


NCCU賃金実態調査 訪問系介護員 22年7月所定内賃金24万6304円

 日本介護クラフトユニオン(NCCU)がまとめた2022年賃金実態調査によると、月給制組合員の職種別7月所定内賃金は「訪問系介護員」が24万6304円で、21年同月に比べ1万2417円アップとなった。調査は22年8月から9月にかけてNCCU組合員を対象に、同年2?9月に実施された介護職員処遇改善支援補助金(10月から介護職員等ベースアップ等支援加算に移行)の影響を把握するため行い、3277人が回答した(回収率59.9%)。


WAM21年度老健経営状況 事業収益対利益率20年度比1.2P低い2.9%

 福祉医療機構(WAM)2021年度老健経営状況によると、事業収益対事業利益率は20年度に比べ1.2ポイント低い2.9%となった。入所利用率は80%台まで落ち込み、経営状況は急激に悪化。赤字施設割合は3割を超えた。調査対象は貸付先で開設1年以上経過した老健1478施設。


京極町 4月で開設7年目「きょう・ここ」 サロン・支え合い事業認知拡大

 京極町社協と地元NPO法人の運営する同町共生型地域福祉拠点「きょう・ここ」が4月で開設7年目を迎える。高齢者をはじめ住民の居場所づくり、会員同士支え合い活動の拠点として定着した一方、支え合い担い手確保など課題も見える。運営者は2023年度以降、子供の居場所づくりなど新規事業を検討している。活動拡充で利用者のすそ野を広げたい考えだ。17年度に町社協が開設し、19年度に町民で組織するNPOきょう・ここに運営を委託。幅広い世代の「サロン事業」と生活の困りごとを支援する「支え合い事業」が2本柱。町中心部の空き家だった建物を拠点に活動する。


●生活支援コーディネーターが行く=当別町編
●判断基準は「受け手の思い」 介護労働安定センター支部パワハラセミナー
●介護保険サービス北海道内事業所指定=1月31日
●2022年賃金実態調査=抜粋 UAゼンセン日本介護クラフトユニオン(NCCU)
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【企画】医療・介護連携で看取り、複合施設「のりこハウス」(恵庭市)
【連載】●職業病(腰痛)を防ぐために必要な視点=29
     こしラボ 谷口英一氏(理学療法士
     ●介護福祉事業所の人事労務戦略室―次世代リーダーを育てる!!=5
     社会保険労務士事務所ロームホーム 及川進代表

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