北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2023年(令和5年)1月1日付

働きやすい環境づくりへ挑戦 生産性、持続性キーワードに

 介護現場では、さまざまな介護ロボット・ICT等テクノロジー導入によるサービス質確保、効率的サービス提供が進んでいる。今年もそのトレンドは加速し、私たちに突き付けられる介護人材確保と生産性向上という共通課題をクリアするためにも、持続可能で働きやすい環境づくりへの挑戦は続く。


特養南幌みどり苑 全国老施協ICT実証モデル選定

 全国老人福祉施設協議会のICT実証事業モデル施設に北海道内で唯一選定された南幌町の特養南幌みどり苑。2022年7月から機器導入を本格化させ、死角や動線、居室までの長い移動距離といった従来型施設の課題克服を図る。利用者と職員の満足度向上のため今後も機器導入を推進、介護DX(デジタルトランスフォーメーション)取り組みを進める。


介護ロボット 現状と課題 札幌・勉強会「planet」

 ケアマネ有志による勉強会「planet」が札幌市北区のシーズネットを会場にオンラインとのハイブリッドで開かれた。講師を務めた全国福祉用具相談・研修機関協議会副代表・事務局長の中村健治氏は2020年にスタートした北海道介護ロボット普及推進センターの初代センター長。道内各地の施設・事業所への普及に尽力した中村氏が介護ロボット・ICT導入の現状と課題について解説した。


名寄市・医療介護連携ポラリスネットワーク2.0 参加率ほぼ100%

 名寄市内で運用されている医療・介護連携システム「ポラリスネットワーク2.0」が稼働1年半で、市内介護サービス事業所の参加率ほぼ100%に達している。業務効率アップだけでなく、導入をきっかけに「連携の質が高まった」「仲間意識、チームとして一体感が生まれた」などの成果を挙げる。北海道内でもさまざまな連携ネットワークがある中で、関係者に広く受け入れられている理由に迫った。


ニーズ高まる「ロボティクスリハ」 ヘルスケアロボット展セミナー

 ロボットを活用したリハビリテーションの効用と可能性が注目されている。北海道ヘルスケア・ロボット協会が札幌市内で開いたヘルスケア(医療・介護分野)ロボット展セミナーで、札幌渓仁会リハビリテーション病院リハビリテーション部の佐藤義文部長は「回復期リハビリテーション病棟における、ロボティクスリハビリテーション」を講演、「今後ますます広がる領域」と強調した。


北海道内居宅介護支援アンケート BCP作成、6割弱が未着手

 北海道内居宅介護支援事業所の6割弱は、2024年度から対応を義務付けられるBCP(事業継続計画)作成に未着手であることが、道介護支援専門員協会の実施した居宅介護支援事業所アンケート集計結果で分かった。既に作成済みと回答した事業所は14.3%にとどまった。調査は22年1月末現在について道内全ての居宅介護支援1601事業所を対象に調査し、554事業所が回答した(回収率34.6%)。


●人生最終段階の医療・ケア 5年ぶり意識調査へ 厚労省、3月下旬結果公表
●介護現場の生産性向上推進、制度持続可能性確保 社保審介護保険部会・制度見直しに関する意見(抜粋)
●居宅介護支援事業所アンケート集計結果 北海道ケアマネ協会


【連載】●しくじりケアマネからのケアマネジメントアドバイス=休
     日本ケアマネジメント学会「認定ケアマネジャーの会」大島一樹理事
    (定山渓病院在宅ケアセンター所長)
     ●職業病(腰痛)を防ぐために必要な視点=22
     こしラボ 谷口英一氏(理学療法士)

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