北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2022年(令和4年)11月25日付

介護、福祉の新たな共生拠点 多世代複合施設「百年の森函館」

 函館市内に介護と福祉の新たな共生モデル―。中重度者受け入れに対応した通所介護、居宅介護支援と障害者就労継続支援B型、障害児童デイサービスを一体化した多世代複合施設「百年の森函館」が12月1日にオープンする。世代、障害有無を問わず利用者同士の多様な交流を生み出すボーダーレスな空間づくりや、働くことを通して生きがいを感じられる「ワーキングリハ」などの仕掛けが注目、期待を集めている。開設主体は札幌市中央区に本社を置き、リハ特化型デイを中心に全国展開する3eee(スリー)。JR五稜郭駅から徒歩圏にある函館市大川町15―20の旧量販店舗を改装した平屋約800平方メートルの建物に、介護・福4機能を併設した複合拠点を整備した。


介護者孤立させない地域づくりへ 北海道がケアラー支援推進シンポ

 北海道が15日に札幌市内で開いたケアラー支援推進シンポジウム「支える人を、ひとりにしない」で、牧野史子日本ケアラー連盟代表理事が日本の家族介護の変遷と今後の在り方を説いた。時代とともに変化してきた地域社会と家族形態に制度が追いついていない点を指摘。介護者を孤立させないための地域づくりを重要視し、家族介護経験者によるケアラー支援専門員(コーディネーター)育成を提唱した。


小樽商大介護ミドルマネジャー育成プログラム、部分受講者募集

 小樽商科大ビジネススクールはオンラインで開講している「介護ミドルマネジャー育成プログラム」のうち、12月から始まる基礎コース科目「介護DXにおける生産性向上」を無料視聴する部分受講者を募集している。文部科学省DX等成長分野を中心とした就職・転職支援のためのリカレント教育推進事業で実施。90分×6回の授業動画コンテンツが12月15日以降にオンデマンド配信される。


日高町・タカラデポルテ 保健師運営喫茶店で「まちの保健室」実施

 日高町で通所介護「ワイズ・パーク富川」を運営するタカラデポルテは4月から「まちの保健室」を毎週水曜に「喫茶ポルテ」で開いている。他自治体で行政職員だった同社の高羅祐美保健師が認知症、健康、栄養などの相談に応じながら参加者同士交流にもつなげている。地域包括支援センターとも連携し、専門職がいても敷居の低い居場所を目指し、「相談があってもなくても、気軽に立ち寄れる場として地域に根付きたい」と展望する。同社は2021年4月に機能訓練と運動を提供する短時間型デイ(定員20人)をオープン、町介護予防事業「富川いきいき学校」を受託している。高羅保健師の夫で理学療法士の正成代表取締役は以前、同町の介護予防事業を受託していた別法人に勤めていたときから講師を担当し、独立と同時に同事業も引き継いだ。


●空床あり、地域で扱いにばらつき 特養特例入所見直し 厚労省方針
●北海道介護福祉士会が介護の日講演会 加藤あおいけあ代表 利用者本位のケア訴え
●介護保険サービス北海道内事業所指定=2022年10月31日
●『相談先』への理解深める 千歳市医療・介護連携支援センター在宅ケアフォーラム
●生活を支える介護サービス基盤整備 24年度制度見直し検討の方向性 社保審部会資料から
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】市立病院前老年内科メモリークリニック(札幌市中央区)中野正剛院長
【企画】NPOみんなの家ひだまり、就労支援事業所とオレンジカフェ(新冠町)
【連載】●○(まる)福連携2022―異業種との対話から福祉を探る=3
     一般社団法人福祉システム北海道 高橋銀司代表理事
    ●しくじりケアマネからのケアマネジメントアドバイス=16
     日本ケアマネジメント学会「認定ケアマネジャーの会」大島一樹理事
    (定山渓病院在宅ケアセンター所長)
     ●職業病(腰痛)を防ぐために必要な視点=17
     こしラボ 谷口英一氏(理学療法士)

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