女子美術大同窓会札幌支部とNPO法人アート・ウィズ・ライト臨床美術(札幌市豊平区)の共催で、認知症予防・症状改善に効果があるとされる臨床美術の講演会「美術×医療―美術の可能性をひらく」が同市内で開かれた。日本臨床美術協会顧問の宇野正威氏がビデオ講演し、「想像力を必要とする臨床美術は『心の時間旅行』の効果を促し、幸福感・達成感を高める」と解説。京都府立医大脳神経内科学教授の水野敏樹氏と画家フルイミエコ氏による対談や、参加者による作品制作ワークショップが行われた。臨床美術は絵画や立体造形の創作活動を通じて脳機能を活性化し、心の解放と癒し、自己肯定を目指すアーツセラピー。認知症予防・症状改善のほか、子どもの感性教育、病を持つ当事者とその家族の心のケアなどに効果があるとされる。 |