北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2022年(令和4年)11月4日付

札幌市手稲区「訪問介護パレード」 20、30代介護福祉士5人起業

 訪問介護で将来の担い手不足と現役ヘルパーの高齢化が危ぐされる中、訪問介護の可能性、やりがいに心惹(ひ)かれた20、30代の介護福祉士5人が札幌市手稲区で立ち上げた「訪問介護事業所パレード」。うち4人は希少な男性ヘルパーという面も特色で、事業開始半年で利用者数を順調に伸ばしている。一定時間点灯のない場合の通知機能付き電球「ハローライト」を用いた気軽な見守りサービスも提供している。訪問介護パレード立ち上げメンバーは元同僚で、いずれも経験10年前後の介護福祉士資格を持つ20?30代の男性4人と女性1人。同区西宮の沢に15棟余建ち並ぶ公営団地の1室で4月に一歩を踏み出した。


文書負担軽減専門委議論取りまとめ案 社保審介護保険部会

 社会保障審議会介護保険部会介護分野の文書に係る負担軽減に関する専門委員会が開かれ、厚生労働省は議論取りまとめ案を提示した。指定申請・報酬請求・実地指導関連文書で国の定める標準様式例の使用を基本原則化する方針などを盛り込んだ。施行時期は2024年度介護報酬改定に合わせ行う方向で調整する。


室蘭・ライフアップ「小多機癒庵」自分らしい在宅生活支援で利用者増

 室蘭市の小規模多機能型居宅介護事業所「小多機癒庵(ゆあん)」を運営するライフアップは2018年オープン以来、独居で認知症を持つ利用者の在宅生活に訪問、通い、泊まりの24時間フル活用で寄り添い、定員を12人から25人まで順調に増やしていった。1日に事業所を同市御前水町の自社で新築した建物に移転、定員を29人へ拡大予定のほか、別の場所で運営していた訪問介護も集約。新天地では地域住民、子ども、学生など巻き込む「ごちゃまぜのまちづくり」にも取り組む予定だ。


ユニット型特養鶴の園  全道老人福祉施設研究大会で最優秀賞

 社会福祉法人扶躬会運営の釧路市阿寒町・ユニット型特養鶴の園(定員100人)で実践するアクティビティ・ケアが、8月に開かれた全道老人福祉施設研究大会第2分科会で最優秀賞を受賞した。同ケアは、トイ(おもちゃ)など使った「遊び」を通し入所者が「ワクワク・ドキドキ」を体感、主体的に動くモチベーションにつなげるのを狙いとしている。中心となって取り組んだ桂裕二作業療法士は「入所者に一番身近な介護職にこそ実践してほしい」と強調する。 同ケアは、高齢者アクティビティ開発センター(NPO法人芸術と遊び創造協会運営)が推進。高齢者、障害者が人生を楽しむためには心の栄養を必要としており、ゲームなど遊びを含めたアクティビティを重要視する。


●高齢者の終末期医療を考える会 宮本礼子代表講演(下)
●ケアプランデータ連携システム年間利用料2万1000円 1事業所当たり、23年4月本格稼働
●1?9月100件と過去最多 老人福祉・介護事業倒産 長引くコロナ禍、物価高など影響
●ICT救助隊 難病、重度障害者の生活支援 身体状態応じたサポートスイッチを無料貸し出し
●次亜塩素酸水の空間噴霧「全面禁止は誤解」厚労省事務連絡
●社保審介護保険部会文書負担軽減専門委 取りまとめ(案)
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】アクア(札幌市西区)成瀬有香取締役管理統括部長
【企画】通所介護指定受けた障害者デイみんなdeワーカウト札幌東(札幌市東区)
【連載】●しくじりケアマネからのケアマネジメントアドバイス=13
     日本ケアマネジメント学会「認定ケアマネジャーの会」大島一樹理事
    (定山渓病院在宅ケアセンター所長)
    ●職業病(腰痛)を防ぐために必要な視点=14
     こしラボ 谷口英一氏(理学療法士)

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