北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2022年(令和4年)7月29日付

介護人材確保 多面的対策成果検証を 24年度介護保険制度見直し議論

 2024年度介護保険制度見直しに向け議論している社会保障審議会介護保険部会が25日に開かれ、介護人材確保、介護現場の生産性向上推進について議論した。現在進められている処遇改善をはじめとした多面的な人材確保対策が厚生労働省から報告され、委員からは取り組み成果について丁寧な検証を求める意見が相次いだ。生産性向上推進に向けては、事業者を適切な支援につなぐワンストップ窓口を都道府県単位で設置する方針も示された。


札幌市東区・特養フローラルさつなえ ベトナム人人材活躍

 2019年に北海道内でいち早くベトナム人技能実習生2人を受け入れた札幌市東区・特養フローラルさつなえは新たに同国から実習生2人を受け入れ、4人の同国出身介護職員が活躍している。外国人人材1期生2人は在留資格「特定技能」に移行して夜勤をこなし、中堅職員として後輩指導も担う。6月から配置された実習生2人は食事介助など基本業務を実践し学んでいる。ひたむきな姿勢と丁寧な仕事ぶりが入所者、職員に刺激を与えている。同施設は社会福祉法人札幌明啓院が運営する定員80人の従来型特養。将来の介護人材不足を見越し、17年から外国人人材採用準備を進め、19年3月にベトナム人技能実習生2人を迎えた。2人は3月に特定技能へ移行し、勤続4年目に入った。


高齢者等4回目接種促進 政府がコロナ対処方針更新

 新型コロナウイルス感染症BA.5系統への置き換わりなどによる新規陽性者数が急速に増加していることを踏まえ、政府はコロナ対策の基本的対処方針を更新した。高齢者等4回目接種について、高齢者施設等における接種を促し、自治体や関係団体への依頼で着実な接種実施を目指すなど、対象者ができる限り早く接種できるよう取り組みを進める。


「在宅医療圏」の規模設定 市町村単位など弾力的に

 第4回在宅医療及び医療・介護連携に関するワーキンググループが開かれ、厚生労働省は効率的な在宅医療提供体制構築に向け、「在宅医療における医療圏(在宅医療圏)」規模設定を論点に挙げた。できる限り急変時対応や介護・医療連携体制が構築されるよう、従来の二次医療圏にこだわらず、市町村単位や保健所圏域など弾力的に設定していく考え方が示された。


平取福祉会・びらとりデイ 利用者の就労試行開始

 社会福祉法人平取福祉会の運営するびらとりデイサービスセンター(定員30人)は行政、社協、JAびらとりと連携し利用者の就労試行を開始した。平取町生活支援体制整備事業の協議体「支輪Do(ささりんどう)協議会」で高齢、要介護になっても社会参加や生きがいを持つ取り組みを検討したのがきっかけとなった。特産トマト「ニシパの恋人」の規格外品を袋詰めする作業を、1袋につき10円で同デイがJAから請け負う。就労はトマト収穫の終わる10月まで実施し、利用者は作業量に応じた報酬を受け取る。


●介護保険サービス北海道内事業所指定=2022年6月30日
●在宅ケア実践ヒント解説 地域で支える認知症・家族 札幌市厚別区・優月舎が公開講座
●日本UD観光協会 しょうがい者・こうれい者観光案内所 新千歳空港内に開設
●介護人材確保、現場の生産性向上推進 社保審部会資料から
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】由希(室蘭市)細川正人取締役施設長
【企画】クラブ活動で自分らしい時間デイサービスはっさむはる(札幌西区)
【連載】●しくじりケアマネからのケアマネジメントアドバイス=新連載
     日本ケアマネジメント学会「認定ケアマネジャーの会」大島一樹理事(定山渓病院在宅ケアセンター所長)
    ●職業病(腰痛)を防ぐために必要な視点=新連載
     こしラボ 谷口英一氏(理学療法士)
    ●ケアマネ受験講座=5
     北海道ケアマネジメントサポートリンク(けあさぽりんく)奥田龍人代表理事
    ●「人間関係で辞めます!」を防ぐ―職場の良好な人間関係づくりと相互理解=37
     藤女子大准教授 船木幸弘氏
    

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