北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2022年(令和4年)7月15日付

介護予防でコミュニティナース活躍 更別村、白老町

 「人とつながり、まちを元気にする」をコンセプトに10年前から島根県内の看護師が始めたコミュニティナースの活動に注目する人や自治体が全国に広がっている。北海道内でも2022年度から更別村が独自のまちづくり構想に、白老町は介護予防事業と認知症施策にコミュニティナースの活動を取り入れ、地域特性に応じた実践を展開。病気になる前から地域住民に寄り添い、心身の健康を共に考える身近な相談相手として存在感を高めている。


北海道ヤングケアラー支援体制強化整備事業 江別市内に相談センター

 日常的な家族介護に追われて学業に支障を来すなど、北海道内で社会的に孤立している子どもの相談を受け付ける「北海道ヤングケアラー相談サポートセンター(ヤンサポ)」が江別市・JR野幌駅近くの商業施設内に開設された。道のヤングケアラー支援体制強化整備事業を受託した民間介護者支援団体えべつケアラーズが運営。相談員は介護福祉士、ケアマネ等介護関連有資格者3人。当事者らの相談を受け、内容を精査した上で市町村に配置されるヤングケアラー担当者らへ適宜連携するのが役割。開設後約1カ月がたち、当事者から数件の相談が来ているという。


働きやすい職場認証・評価 北海道独自・新規事業

 北海道は、働きやすい職場づくりに取り組む道内の介護保険サービス事業所に認証を付与し、取り組みを可視化する2022年度新規事業「北海道働きやすい介護の職場認証制度」のエントリー受け付けを開始した。登録申請から各種サポートメニュー利用、審査、認証まで費用は全て無料。同制度は職場環境改善に取り組む事業所を可視化し社会に情報発信し、人材参入を促進するとともに、「働きがい」「働きやすさ」の両立する環境整備と改善に向けた取り組みを支援する道の独自事業として22年度から創設された。


見守り機器活用等で夜勤負担軽減など検証 社保審給付費分科会

 介護現場におけるテクノロジーや介護助手等活用による生産性向上の取り組みを進めるため、厚生労働省は2022年度に実施する効果実証の事業概要、スケジュールを持ち回り開催された第211回社会保障審議会介護給付費分科会に提示した。見守り機器活用、インカム導入による転倒予防・早期発見、訪室回数減など夜勤職員業務負担軽減効果など検証。年度内に結果を取りまとめ、24年度介護報酬改定に向けた基礎資料とする。


保険外サービス提供開始 札幌市清田区清幌園デイサービスセンター

 札幌市清田区の清幌園デイサービスセンターは、介護保険サービスのみではまかなえない高齢者の困りごとに対応するため、保険外の生活支援サービスを1日にスタートした。買い物、病院受診などの外出支援ほか、訪問による傾聴や見守り、電話による服薬確認等を提供。当面、利用できるのは一人暮らし、または高齢夫婦世帯のデイ登録者に限っているが、今後は徐々に対象を広げ、地域住民への展開も視野に入れる。


●生活支援コーディネーターが行く!=三笠市編
●帯広・老健かけはし隣接地で「星の庭」拡張 園芸療法等活用、一般開放 社会医療法人北斗
●北海道の潜在的介護職員等活用推進事業 派遣先事業所を募集 シグマスタッフ
●介護ロボット等効果測定事業21年度実証の主な結果 社保審給付費分科会資料から
●2022年版障害者白書(抜粋)=内閣府
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【企画】開設3年目を前にケア振り返り、GHハートの家八番館(札幌市西区)
【連載】●ケアマネ受験講座=3
     北海道ケアマネジメントサポートリンク(けあさぽりんく)奥田龍人代表理事
    ●リレー連載 社会につながる第一歩 移動・外出支援=4
     旅する訪問看護ステーション 五木谷純平氏(作業療法士)
    ●ふくしのよろずや的ケアチームコンパス=29
     ふくしのよろずや神内商店合同会社 神内秀之介代表
    ●「人間関係で辞めます!」を防ぐ―職場の良好な人間関係づくりと相互理解=35
     藤女子大准教授 船木幸弘氏
    

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