北海道医療新聞社

バックナンバーはこちらから
週刊:介護新聞

2022年(令和4年)3月25日付

働きやすい職場可視化、人材参入促進 北海道が新たな認証制度

 北海道は、人材育成や就労環境改善につながる取り組みについて一定の水準を満たした道内介護事業者に認証を付与する「働きやすい介護の職場認証制度」を2022年度から運用開始する。登録申請からサポートメニュー利用、審査、認証決定まで全てオンラインで無料実施。認証基準設定等も現場の新たな負担にならず取り組めるよう配慮されており、6月にも初のエントリーを開始予定。同制度は働きやすい職場づくりに取り組む道内の介護保険サービス事業所を可視化し、社会に情報発信することで人材参入を促すとともに、「働きがい」「働きやすさ」の両立に取り組む事業所を支援する道の独自事業。


札幌市手稲区・いろはなケアサービス 複合施設オープン

 札幌市手稲区内で認知症対応型デイサービスいろはなを運営するいろはなケアサービスは同区曙で、認知症グループホーム「こころ居」、小規模多機能型居宅介護「とも笑み」の複合施設をオープンした。通いの場として認知症ケアに力を注いできた10年間のノウハウを生かし、新たに24時間途切れない支援と看取りケアに加え、服薬・買い物支援などきめ細かな訪問サービスを提供。認知症デイ、GH、小規模多機能の強みを連動させ、トータルな視点で地域支援を展開していく。


国試合格率 社会福祉士31.1%過去2番目の高水準

 厚生労働省は第34回社会福祉士、第24回精神保健福祉士(PSW)の国家試験合格者を発表した。合格率は社会福祉士が4年ぶりに3割を超え、過去2番目に高かった。PSWも22年ぶりに65%を上回り過去3番目に高く、いずれも高水準となった。


札幌・西区ケア連オンライン例会 新型コロナ感染状況など講演

 札幌市西区在宅ケア連絡会・例会がオンラインで開かれ、長尾雅悦国立病院機構北海道医療センター院長が「パンデミックにおける地域医療連携」と題し、同市内の新型コロナウイルス感染状況、各医療機関対応などを講演。市内で確保している入院病床使用率は半数に満たないものの、要介護高齢者対応病床使用率が9割強に達しており、「重症化リスクは低下しているが、持病悪化による入院が目立つ」と指摘。市は全国的に入院患者が多く、「重症化ハイリスク者とその人に接する人のワクチン3回目接種が今後の流行を左右する」と述べた。


コロナ禍の全国若年性認知症支援・コールセンター活動調査報告書

 認知症介護研究・研修大府センターのまとめた全国若年性認知症支援センター、若年性認知症コールセンター報告書によると、新型コロナ感染拡大に伴いカフェ、交流会等運営に支障が生じ、本人・家族の生活にも大きな影響を及ぼしていると明らかになった。2回実施した調査で2回目に改善傾向が見られたことから、「若年性認知症支援コーディネーター(支援コーディネーター)が感染拡大の波を経験する中、オンライン活用等創意工夫しながら事業を継続している」として工夫点などを情報共有している。


保険者機能強化推進交付金等 積極活用呼び掛け 厚労省

 厚生労働省は高齢者の自立支援・重度化防止等に向けた市町村の取り組みや都道府県による市町村支援を着実に実施できるよう、保険者機能強化推進交付金・介護保険保険者努力支援交付金の積極的な活用を呼び掛けている。交付金は各市町村と都道府県の行う取り組みに対し、それぞれ▼PDCAサイクル活用による保険者機能強化▼ケアマネジメント質向上▼多職種連携による地域ケア会議活性化▼介護予防推進―など評価指標達成状況(評価指標の総合得点)に応じて交付される仕組み。


札幌のラジオ番組制作・イベント企画会社 居宅介護支援事業所を開設

 札幌市内でラジオ番組制作、イベント企画、通販サイト運営等を手掛けるレックオンは、新規事業として居宅介護支援事業所「ケアプランセンターオネスト」を開設した。川村健也ケアマネの「地域課題から社会資源開発につなげる居宅介護支援事業所を開設したい」という思いに、友人の山口圭代表取締役が共感し、介護業界参入に踏み切った。「必要な人に必要な情報を伝えるノウハウを、地域課題解決やまちづくりに生かしたい」と業界に新たな風を吹き込む。


●新型コロナかかり増し経費 期限過ぎても補助対象に 厚労省が取り扱い説明
●BDHQ、特定健診データ活用等調査方法見直し案了承 22年度の健康づくり北海道民調査
●健康管理も一体化 「地域包括ヘルスケアシステム」提言 全日病報告書
●全世代型社会保障構築会議 デジタル技術、高齢・地域人材活用など当面の論点を提示
●2020年度介護保険施設・事業所指定取り消し・効力停止 厚労省まとめ
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】アビリティーズ・ケアネット(札幌市南区)下斗米寛泰北海道統括責任者
【企画】空知中部広域連合が介護支援専門員合同学習会(奈井江町)
【連載】●介護をするため されないため=7
     デイサービスがまの穂代表取締役 吉田始史氏
    ●ふくしのよろずや的ケアチームコンパス=14
     ふくしのよろずや神内商店合同会社 神内秀之介代表
    ●「人間関係で辞めます!」を防ぐ―職場の良好な人間関係づくりと相互理解=20
     藤女子大准教授 船木幸弘氏
    

topへ戻る

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。