北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2021年(令和3年)11月11日付

食べる力を楽しく鍛える新感覚競技 「くちビルディング選手権」紹介

 「ピンチをチャンスに―困難を乗り越え、新たな繋(つな)がりへ」をテーマに北海道老人保健施設協議会主催の北海道老健大会がオンラインで開かれた。特別講演「コロナ禍の高齢者に笑いとフレイル予防を」では清水愛子グッドネイバーズカンパニー(GNC)代表理事が展開している、食べる力を楽しく鍛える新感覚スポーツ競技大会「くちビルディング選手権」活動内容を紹介した。GNCは医師の清水代表が医学部在学中に「地域の医療・保健・福祉の取り組みを、より参加型で、楽しくて、わくわくするものにしていきたい」という思いで立ち上げた組織。現在は医療資格を持つスタッフ4人が医療現場と兼業で全国に散らばる仲間と一緒に活動している。


旭川市・GHプランタン●2 飲食店と介護食弁当共同開発

 嚥下機能低下などの理由で外食の難しい施設入所者、地域高齢者にも「プロの味を楽しんでもらいたい」と、旭川市東旭川地区の認知症グループホーム「プランタン●2」(定員2ユニット18人)が地域の個人飲食店と企画し、介護食弁当「スマイルケア弁当」販売を始めた。リクエストに応じて料理を咀嚼(そしゃく)しやすい大きさ、軟らかさに調理し、豚の角煮を使った唐揚げなど食べやすい工夫も凝らす。新型コロナウイルス下でも他業種とのつながりを深め、疲弊した地域の活性化も目指す。(●2はローマ数字)


介護医療院開設 6割強が「総合的に良かった」日本協会調査

 介護医療院の稼働率は95%程度と高く、全体の約半数が「前より収益が増えた」と回答し、6割強が「開設は総合的に良かった」と感じていることが、日本介護医療院協会2021年度調査結果で分かった。移行定着支援加算廃止でメリットがなくなった影響もある中、「悪かった」という回答はほとんどなく、介護医療院創設は好意的に受け止められていると分析している。


ケアラー支援 求められる取り組み整理 北海道有識者会議

 家族の介護や世話を行うケアラーの抱える悩みや負担がクローズアップされる中、北海道におけるケアラー支援対策について話し合っている道ケアラー支援有識者会議の第5回会合が開かれ、ケアラー支援に当たり今後求められる取り組みを整理した。ケアラーを早期発見し適切な支援につなぐために必要な施策として、関係機関相互の情報共有をはじめ、包括的な相談支援体制構築、相談に応じる人材育成などを挙げた。


江差町生活支援体制整備事業まちづくりカフェが6年目

 2016年度に生活支援体制整備事業をスタートさせた江差町は町民の支え合いで困りごとを解決できる仕組みを考える「まちづくりカフェ」を実践し6年目を迎えた。地域包括支援センターと北海道教育大函館校が側面的サポートをしながら、町民の支え合い意識醸成を焦らずに見守り続け、「楽しい集まり」から「誰のためにどんな手助けができるのか」を考える場へシフト。住民主体による生活支援組織化も視野に入ってきた。


●北海道老健大会 東全老健会長基調講演 LIFE対応なければ減収
●2020年度介護・福祉施設経営状況(速報)通所介護 福祉医療機構
●障害者の居住支援 新たなGHサービス類型創設検討 社保審部会
●2020年度精神保健福祉士就労状況調査(抜粋)社会福祉振興・試験センター(報告書)=下
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】通所介護リハビリテーション颯札幌桑園(札幌市中央区)石川さくら管理者
【企画】未帰宅者捜索模擬訓練初開催、恵庭市SOSネットワーク
【連載】●「人間関係で辞めます!」を防ぐ―職場の良好な人間関係づくりと相互理解=3
     藤女子大准教授 船木幸弘氏
    ●支え合い育てて広げるコツ
     地域ケア専門職を対象とした住民サポーター養成オンライン研修から=4

    ●道具七分に腕三分-介護は心と言葉と行い-高谷施設長の放談記=83
     社会福祉法人札幌明啓院・特養フローラルさつなえ高谷敦生施設長
    

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