北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2021年(令和3年)4月29日付

社会的処方実践プロジェクト「やまはなコタン(越境×余白)」

 身体・経済的理由等で通院や介護サービス利用をためらい、地域で孤立する人は少なくない。そうした独居高齢者や不登校の子どもらに社会的つながりを感じられる場が必要と、札幌市内医療・介護従事者らでプラットフォームをつくる社会的処方実践プロジェクト「やまはなコタン(越境×余白)」が動き始めた。同市中央区のファミリークリニックさっぽろ山鼻が中心となり、市内各区からケアマネ、社会福祉士、理学療法士ら多職種が参加。住民対象の交流カフェやオンライ2本柱で地域課題にアプローチしていく。同プロジェクトはファミリークリニックさっぽろ山鼻が主宰。市内医療・介護従事者ら有志10人が運営メンバーとして参加し、4月から動き始めた。


介護医療院 北海道内整備数32施設1760床 4月1日現在

 日常的な医学管理や看取り・ターミナルケア提供などの医療機能と生活施設を兼ね備えた施設として2018年度に創設された介護医療院。道資料に基づく北海道医療新聞集計(4月1日現在)によると、北海道内ではこの1年間で14施設820床の整備が進み、総数は2倍近い32施設1760床となった。都道府県別にみると北海道は20年12月末時点で全国3位の整備数。札幌市内に2割強の416床(7施設)が集中している。


千歳市介護予防センター 第2回市民作品展「ちとせdeコレクション」

 千歳市介護予防センター主催の第2回市民作品展「ちとせdeコレクション 楽しくすごそう冬ごもり」が21?24日の4日間、市民ギャラリーで開かれた。高齢者を中心に新型コロナウイルスの影響で閉じこもりがちな市民を対象とした第1回作品展から幅を広げ、公立千歳科学技術大学に協力を依頼し学生作品も展示。出展者は80人を超え作品約300点が並んだ。運営面ではボランティア主導の取り組みとしても歩を進め、感染対策を含む企画・運営を市民が積極的に担うなど活動の広がりを見せている。


「チームオレンジ」先駆事例 小樽市中部包括Cの若年性認知症支援

 認知症施策推進大綱で2025年までに全市町村整備が位置付けられている「チームオレンジ」は、認知症本人と家族の困りごとに認知症サポーターをつなげる取り組みで、19年に本格スタートした。道内でも実践事例の少ない中、小樽市中部地域包括支援センターにより17年に実践された若年性認知症支援は、住民サポーターによる「歩こう会」が本人の社会参加につながるなど、チームオレンジ先駆事例として注目されている。


●生活支援コーディネーターが行く! 南幌町編
●GH19年度経営状況=WAM サービス活動増減差額比率0.2ポイント増3.7%
●「有料ホームあんしん宣言」策定 有老協、自主宣言呼び掛け
●財政制度分科会資料から 財務省
●2019年度介護保険施設・事業所指定取り消し・効力停止 厚労省まとめ
●2021年度介護報酬改定に関するQ&A=厚労省
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【企画】●人生100年時代の住まい環境整備モデル(札幌市豊平区)
【連載】●ケアが変わる介護ロボットAtoZ=6(終)
     北海道介護ロボット普及推進センター啓発事業
    ●ふれあいサロンの経営学=12
     北海学園大学経営学部教授 菅原浩信氏

    ●「介護医療」への思い=20
     ちとせの介護医療連携の会 事務局長 木下浩志氏

    ●道具七分に腕三分-介護は心と言葉と行い-高谷施設長の放談記=60
     社会福祉法人札幌明啓院・特養フローラルさつなえ高谷敦生施設長
    

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