北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2020年(令和2年)2月20日付

鷹栖町社協 元気高齢者生きがい就労 福祉と農業分野で展開へ

 鷹栖町社協が主体となり、元気高齢者を活用した「生きがい就労」という新たな雇用の形を、人材不足のひっ迫する福祉と農業分野で展開する準備を進めている。これまでに蓄積してきた引きこもり者就労支援ノウハウを活用し、新たに配置するコーディネーターが企業等に出向き業務内容を整理した上で業務を切り分け、就労希望の元気高齢者とマッチングさせる仕組みを想定。将来は元気高齢者に限らず、多様な人材と企業を結び付ける就労サポートセンター開設も見据える。


集いの場を気付きの場に 北海道が介護予防推進フォーラム

 北海道は介護予防推進フォーラムを13日に札幌市内で開いた。飯島勝矢東大高齢社会総合研究機構教授が「なぜ老いる? ならば上手に老いるには―フレイル予防を通した健康長寿のまちづくり」と題し講演し、全国68自治体で展開されている住民主体の栄養・運動・社会参加を軸とした包括的活動を紹介。集いの場を気付きの場に転換し、「根拠のある良質な脅し」で継続と意識変容を促しているという。リピート率を上げるには、各自治体の向き合う姿勢も問われると述べた。


入退院支援関連加算配置要件緩和、評価上乗せ 診療報酬改定答申

 中央社会保険医療協議会は、2020年度診療報酬改定について加藤勝信厚生労働相に答申した。より多くの医療機関で質の高い入退院支援が行われるようにするため、関連加算の人員配置要件を緩和し評価を引き上げる。入院前や退院後の利用者・患者の生活状況を把握しているケアマネをはじめ介護サービス提供者側が、医療側から情報を求められる機会がますます増えそうだ。診療報酬改定の度に少しずつ形を変えながら強化され、18年度創設された入退院支援加算。退院困難ケースに早期介入することで、入院後の適切な管理、在院日数短縮などの効果が期待される。


農福連携推進北海道セミナー 農業者立場から福祉連携事例発表

 北海道内の農福連携の取り組みを紹介する農福連携推進北海道セミナーが札幌市内で開かれた。釧路市で酪農業を営む仁成ファームが農業者の立場から障害事業所利用者受け入れ経緯などを紹介。作業工程マニュアル化など連携を進めた結果、仕事を覚え熱心に働く利用者の姿に、新人に排他的だった現場が「人によって成長はさまざま」と意識が変わり、働きやすい環境づくりに向けた取り組みにつながっていると報告した。同セミナーは農林水産省北海道農政事務所が主催。障害者の農業分野での活躍を通じた自信や生きがいづくり、社会参加実現を目的に道内の農福連携事例を紹介。同事務所によると、現在道内で300カ所が連携に取り組んでいるという。


札幌市・清田区多職種連携意見交換会 人生会議考える

 「最期まで自分らしくを支えるための人生会議(ACP)について考える」をテーマに、札幌市・清田区多職種連携意見交換会が13日に同区内で開かれた。地域のケアマネに対し、在宅医療を実践する開業医は「多くの高齢者にとってケアマネはACPに関わる最初の人」と期待を寄せ、ケアプランを立てるために本人の意向を確認する日常業務から一歩踏み込み、本人の価値観や人生観について話題を振ってみるようアドバイスを送った。同市医師会清田支部主催、同市清田区第1・第2地域包括支援センター、同市介護支援専門員連絡協議会清田支部の協力で開催。同区内のケアマネを中心に、医師、医療ソーシャルワーカがひざを突き合わせ、人生の最終段階における意思決定支援、ACPにどのように関わることができるかについて話し合った。


●福祉医療機構・貸付先社福18年度経営状況 収益対増減差額比率 0.5ポイント低下し2.9%
●在宅医療・介護連携相談実績 58市町村で2257件 18年度北海道まとめ
●優秀事例にケアスタッフ(札幌市豊平区) 民介協北海道支部事例発表会
●18年度福祉行政報告例 厚労省
●2020年度診療報酬 個別改定項目(入退院支援、認知症ケア関連抜粋)
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】●ミヤビー(札幌市中央区)川田雅弥代表取締役
【企画】●地域密着型通所介護リハビリテーション颯札幌桑園(札幌市中央区)
【連載】●道具七分に腕三分-介護は心と言葉と行い-高谷施設長の放談記=7
     社会福祉法人札幌明啓院・特養フローラルさつなえ高谷敦生施設長
    ●介護アロマの第一歩 介護の現場でどう生かせるか=53
     北海道アロマケア協会代表理事 宮崎寿子氏
    ●医療・介護をつなぐキーパーソン「在宅マネージャー」=15
     医療法人新産健会 林達朗在宅医療事業部主任

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