北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2019年(令和元年)11月7日付

社会福祉連携推進法人(仮称)厚労省が制度創設提案

 厚生労働省は社会福祉法人を中核とする非営利連携法人「社会福祉連携推進法人(仮称)」制度創設を、10月29日に開かれた社会福祉法人の事業展開等に関する検討会に提案した。社福の自主性を確保しつつ連携強化できる新たな選択肢として、人材確保・育成や設備等購入の共同実施、参加法人への資金貸付など具体的な活動イメージを示した。小規模法人が多数を占める社福の、経営基盤強化に向けた連携を促進するための新たな制度が提案され、具体的イメージも示された。


ケアプラン有料化は賛否分かれる 社保審介護保険部会

 第84回社会保障審議会介護保険部会が開かれ、制度持続可能性確保をテーマに議論した。厚生労働省は、骨太方針や改革工程表に盛り込まれているケアマネジメントに関する給付の在り方を論点に挙げたが、委員の意見は分かれ、ケアプラン有料化の結論は持ち越された。軽度者(要介護1、2)への生活援助サービスの介護予防・日常生活支援総合事業への移行、2割負担対象拡大についても慎重な議論を求める声が多く、年内の審議報告取りまとめに向け引き続き検討が進められる。


交流・共生の場に敷地内庭園「星の庭」 帯広の老健かけはし

 社会医療法人北斗が帯広市内で運営する老健かけはしは、季節の花、野菜づくりを通して利用者と地域住民が触れ合う広大な敷地内庭園「星の庭」を整備。11月から独自資格「ボランティアガーデナー」養成講座も開講し、地域交流・共生の場として人のつながりを生み出し、新たなコミュニティ形成を目指している。星の庭は園芸療法士の剱持卓也氏を中心に構想・設計した敷地内の庭園。老健とサービス付き高齢者向け住宅「あやとり」に囲まれた土地3000平方メートルを活用し8月に整備した。「日陰の庭」「香りと手触りのみち」「色彩のみち」など、テーマに沿ってさまざまな花や樹木が植えられている。


札幌市南区社協 運転ボランティア「みなみ生活支援」

 札幌市南区社協はボランティアによる高齢者移動支援「みなみ生活支援」を10月10日に開始した。スタートから1カ月余り、運転ボランティア登録4人、登録利用者13人で6件の生活支援につながり、「ちょっとした手伝いがあれば何とかなる」サービスとして期待される。この取り組みはダイハツ北海道販売(本社・札幌市北区)から、代車と試乗車を貸し出しする申し出で実現。車両コスト等を企業が負担する仕組みによって、移動支援の可能性が広がりそうだ。


●市町村包括的支援体制構築へ 厚労省、新たな事業の枠組み提示 地域共生社会推進検討会
●24時間スタッフ常駐8割弱 高齢者住宅協会まとめ8月末現在サ高住現状
●見守りネット構築、魅力発信など 共生づくり実践事例報告 札幌で介養協全国教職員研修会
●第84回社保審介護保険部会資料から 「現役並み所得」「一定以上所得」の判断基準
●市町村包括的支援体制構築 新たな事業の枠組み 地域共生社会推進検討会資料から
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】●エイジフレンドリー(札幌市東区)大野仁宏代表取締役
【企画】●地域密着型特養早来陽光苑(安平町)
    ●日本UD観光協会(札幌市北区)
【連載】●介護アロマの第一歩 介護の現場でどう生かせるか=39
     北海道アロマケア協会代表理事 宮崎寿子氏
    ●幸せの「シカケ学」人や地域をエンパワーする、まちの仕掛けデザイン=13
     札幌市立大デザイン学部 片山めぐみ講師
    ●医療・介護をつなぐキーパーソン「同行事務員」=2
     医療法人新産健会 林達朗在宅医療事業部主任

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