北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:介護新聞

2019年(令和元年)6月13日付

2040年多元的社会見据え 住民・利用者・提供者「参加と協働」強調

 地域包括ケア研究会は、2018年度老人保健健康増進等事業報告書「2040年:多元的社会における地域包括ケアシステム─『参加』と『協働』でつくる包摂的な社会」をまとめた。40年に迎える多元的社会を見据え、地域実情に合ったケアとサービスをデザインするためには住民・利用者・提供者の「参加と協働」が重要と強調。介護保険サービスは現行の出来高払いによる単品サービスから「包括報酬型」への転換をさらに進めるべきとも提言している。


ベトナムでの技能実習生入国前講習に講師派遣 江別・北叡会

 北海道内でも技能実習制度を活用した外国人介護人材受け入れが進む中、政府のアジア健康構想に基づく人材還流の一環で、来日を控える技能実習生への入国前講習がベトナムで開かれ、江別市内で特養夢あかりなどを運営する社会福祉法人北叡会から講師が派遣された。同法人が実践する自立支援介護の技術や考え方を伝え、実習生のモチベーションを高めた。北叡会は講習を通して優秀な人材に触れ、2019年度からベトナム人実習生受け入れ方針を固めた。


人気高い移乗支援タイプ 北海道介護ロボット普及推進センター活動状況

 北海道が2017年度にスタートした介護ロボット普及推進事業で、「北海道介護ロボット普及推進センター」を併設している札幌市手稲区・特養手稲つむぎの杜(運営主体・社会福祉法人渓仁会)が初年度活動状況をまとめた。多様なロボット開発が進む中、移乗支援タイプに注目が集まっている一方で、使用頻度とコストが見合わず導入に踏み切れないといった声も多く、浸透・定着にはまだ時間がかかりそうだ。


コープさっぽろ「ちょこっと茶屋」 千歳市でもスタート

 コープさっぽろはソーシャルビジネスの一環として2015年から地域包括支援センター等と協働で高齢者の相談窓口や居場所となる「ちょこっと茶屋」を展開。19年6月現在、道内で13市町16店舗が開催しており、6日には新たに千歳市のパセオすみよし店が千歳市社協とスタートさせた。スーパーマーケットなど買い物施設と連携した介護予防や生活支援が道内で広がっており、先駆的に取り組んできたコープさっぽろは、まちづくりでの活用を呼び掛ける。


●地域共生に向けた包括的支援、小規模法人ネットワーク化など 社保審福祉部会で議論開始
●釧路市 GH2件と看護小規模多機能、特定施設各1件 20年度整備事業者20日から公募開始
●北海道ヘルスケア産業振興協議会定期総会 「タニタの戦略」土志田取締役講演
●日本公庫ソーシャルビジネス関連融資 18年度北海道内は642件
●「50世帯に世話焼き4、5人で成立」恵庭市社協「助け合い」啓発講演会
●地域共生実践事例=社保審福祉部会資料から
●小規模法人ネットワーク化による協働推進事業の取り組み計画 社保審福祉部会資料から
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】●医療法人新産健会(札幌市中央区)林達朗在宅医療事業部主任
【企画●サービス付き高齢者向け住宅ふきのとう(札幌市清田区)
   ●北海道健誠社グループ(旭川市)
【連載】●介護アロマの第一歩 介護の現場でどう生かせるか=21
     北海道アロマケア協会代表理事 宮崎寿子氏
    ●リレー連載 みんな元気になる介護へ―解決志向アプローチ=5
     NPO法人あずまし家 西岡良洋社会福祉士・精神保健福祉士
    ●幸せの「シカケ学」人や地域をエンパワーする、まちの仕掛けデザイン=2
     札幌市立大デザイン学部 片山めぐみ講師

topへ戻る

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。