北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2019年(令和元年)5月30日付

多様なニーズ対応、受け皿整備など 地域包括ケア推進向け論点提示

 厚生労働省は23日に開かれた第77回社会保障審議会介護保険部会で、2021年度介護保険制度見直しに向け、地域包括ケアシステム推進の論点を示した。第8期介護保険事業計画策定について、同省はあらためて介護離職ゼロの重要性を掲げ、20年代初頭まで約50万人分の受け皿整備を強調。委員からは「箱物を増やすことへの危機感」「依然として進まない在宅医療・介護連携推進事業」などの課題が挙がった。


『成人』迎えたケアマネ、自立呼び掛ける 北海道ケアマネ協会研修

 北海道介護支援専門員協会研修会が25日に札幌市内で開かれ、日本介護支援専門員協会の柴口里則会長が「これからのケアマネジメントはどうあるべきか」と題し講演した。創設から20年を迎え『成人』となったケアマネの自立を呼び掛け、「私たちのできることを見つけ、自分たちの道を切り開いていかなければならない」と強調。「この職能を自分たちで守っていこうという気持ちで、皆でアクションを」と訴えた。


住民主体通いの場 求められる機能、専門職関与在り方など論点

 市町村が実施する住民主体の通いの場に求められる機能や、取り組みを広めるための効率的・効果的な方策を集中的に議論する場として、厚生労働省は一般介護予防事業等の推進方策に関する検討会を立ち上げ、27日に初会合を開いた。専門職関与の在り方、事業効果検証の仕組みなどを論点に話し合い、年内取りまとめを予定している。


北広島市大曲地区 自宅を居場所・サロン化

 北広島市大曲地区に自宅を居場所・サロンとして地域に開放する取り組みが2カ所ある。1つは在宅介護経験者が運営し元気高齢者、多世代が集まる「地域のあそび場ゆとりの」、もう1つはフレイルになっても通えるホームヘルパーによるサロン「まつぽっくり憩いの家」で、いずれも2018年4月に開設。身近な場所に居場所・サロン開設が求められ、空き家問題顕在化も踏まえ、自宅の活用は「地域で高齢化を支える」社会資源となりそうだ。


●バインダー式で必要情報1冊に 医療・介護連携手帳を作製 苫小牧市が6月から配布
●文書作成負担を軽減 社保審介護保険部会、WG設置へ方向性検討 年内に方針取りまとめ
●今後の高齢化の進展=多様なニーズに対応した介護提供・整備 社保審介護保険部会資料から
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】●リハビリデイサービス「トゥルー」(札幌市手稲区)金野民子管理者
【企画●介護付き有料老人ホーム悠悠(白老町)
    ●ものづくりブラッシュアップセミナー(札幌市)
【連載】●僕がケアマネを取ったワケ=30(おわり)
     札幌里塚病院内科科長 松永隆裕氏
    ●介護アロマの第一歩 介護の現場でどう生かせるか=19
     北海道アロマケア協会代表理事 宮崎寿子氏
    ●リレー連載 みんな元気になる介護へ―解決志向アプローチ=3
     北海道解決のための面接研究会 龍島秀広副代表

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