北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2019年(令和元年)5月23日付

住民同士の支え合い 旭川市包括C働き掛け地域力掘り起こし、成果も 

 高齢者の抱える日常生活の困りごとについて住民同士支え合う仕組みづくりや将来的な介護人材不足の見込まれる中で、ボランティア活用が期待されている。旭川市内では、地域包括支援センターの働き掛けで自治会や地縁組織など既存のつながりをベースに、学生ら若い力も取り込んだ有償ボランティア組織立ち上げのほか、新たな担い手確保へ圏域内の複数介護施設・事業所が実行委員として参画し、ボランティアを養成する取り組みが進む。活用可能な地域の力を掘り起こす試みが、着実に成果を出し始めている。


小樽SW連協そある、地域住民、行政巻き込み独自地域福祉計画策定へ

 北海道内でも自治体単位の地域福祉計画策定が進められているが、小樽ソーシャルワーカー連絡協議会「そある」は独自の地域福祉計画策定を目指しワークショップを開いた。地域住民や介護・医療・福祉専門職、行政等に呼び掛け、全4回開催を予定。結果を同協議会の活動目標として実践していくほか、市の計画策定に向け情報を共有するなど協働していく考えだ。同協議会は、「住み慣れた小樽で暮らし続けることのできる仕組み」づくりを目的として2012年から活動。市の地域福祉計画が策定されていない現状に着目し、地域福祉計画が同協議会の活動趣旨と合致していることから、そある版「地域福祉計画」策定を19年度中心事業に位置づけた。


70歳代発症、10年間で1歳遅延など目標値 認知症施策推進有識者会議

 政府は認知症施策推進のための有識者会議を開き、「70歳代での認知症発症を10年間で1歳遅らせる」など具体的な目標値を掲げた、今後の認知症に関する政府の取り組み案を示した。2015年に作成した認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)に代わる新大綱のたたき台として調整を進め、6月にも閣議決定される見通しだ。


札幌・定山渓温泉に通所型サービス「ぬくもりSPA」オープン

 札幌の奥座敷・定山渓に、温泉と豊かな自然に包まれた要支援者の交流空間がオープンした。札幌市南区の旅館ぬくもりの宿ふる川が3月に開設した介護予防・日常生活支援総合事業の通所型サービス「ぬくもりSPA」だ。温泉利用客専用ラウンジでくつろぎの時間を過ごすほか、体の不自由な高齢者らを連れた一行が性別を問わず利用できる「着衣浴」専用浴場を活用した機能訓練を行う。


●総合事業・生活支援体制整備事業全国実施状況 従前相当が依然9割 サービスB実施率2割に満たず
●「当たり前」問いかける1冊 新潟県のケアマネ田中葵さん介護日常をつづった冊子自費出版
●成年後見制度利用者数は増加傾向 厚労省・施策実施状況公表 預貯金等管理解約が最多
●介護予防・日常生活支援総合事業及び生活支援体制整備事業の実施状況=厚生労働省調査
●成年後見制度利用状況=厚労省資料から
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】●札幌医大保健医療学部(札幌市中央区)横山和樹助教
【企画●特養えぞりすの杜(江別市)
    ●社会参加型デイサービスさくら(帯広市)
【連載】●僕がケアマネを取ったワケ=29
     札幌里塚病院内科科長 松永隆裕氏
    ●介護アロマの第一歩 介護の現場でどう生かせるか=18
     北海道アロマケア協会代表理事 宮崎寿子氏
    ●リレー連載 みんな元気になる介護へ―解決志向アプローチ=2
     北海道解決のための面接研究会 相場幸子代表

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