北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2018年(平成30年)10月4日付

「注文をまちがえるレストラン」開店 石狩

 認知症当事者が店員として働く「注文をまちがえるレストラン」が9月26日、石狩市でオープンした。同市高齢者支援課が交付金を交付、認知症地域支援推進員が中心となった取り組みで、居宅介護支援事業所、特養、認知症グループホーム、ケアハウスから7人がサービスと笑顔を提供した。地域住民の「認知症になると何もできない」という偏見の払しょくと同時に、介護職にとっても「本当の自立支援」を見直す契機となりそうだ。今後、12日と11月3日にも開催する。「注文をまちがえるレストラン」は、認知症当事者の店員が注文を聞いて伝票に記入、オーダーを厨房に伝え、水を出し、料理を客の元に運ぶ。客が帰ったらテーブルを片付ける、という一連の業務をこなす。


介護・医療連携推進 関係団体協定締結へ 北海道がビジョン素案

 北海道は、介護と医療の関係団体が共通認識を持って連携・協働を一層進めていくための「北海道医療と介護の連携ビジョン(素案)」を、9月28日に開かれた医療と介護の連携の推進に向けた意見交換会専門部会に提示した。従事者資質向上や、市町村が実施する在宅医療・介護連携推進事業への支援など5項目を推進方策に盛り込み、19団体による協定締結を目指す方針だ。


石狩市のデイ 地域住民・専門職対象に高齢者自動車運転講習会

 高齢者の自動車運転による事故が社会問題になる中、石狩市花川のデイサービスセンタープロディス(スリーピース運営)は地域高齢者に向けた自動車運転講習会を開いた。講師として登壇した山田恭平北海道千歳リハビリテーション大講師(作業療法士)は「自分はまだ大丈夫、という高齢者への周知が必要」と指摘。そのために「指導できるリハ職を養成し、各地域のデイ等敷居の低い場所で展開していきたい」と述べた。


訪問介護通所介護事業所数、緩やかに増加 17年施設・事業所調査

 厚生労働省は、2017年介護サービス施設・事業所調査結果を公表した。サービス種別の事業所数は訪問介護3万5311事業所(16年比298事業所増)、通所介護2万3597事業所(同559事業所増)といずれも1年間で緩やかに増加。一方で、16年4月から定員18人以下の小規模事業所が移行した地域密着型通所介護は2万492事業所(同571事業所減)と減少傾向が見られる。


訪問介護の保険外サービス 草むしり、ペットの世話などOK

 厚生労働省は、介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせ提供する「混合介護」の現行ルールや具体的運用方法を整理し、都道府県担当部局に通知した。訪問介護サービス提供の前後や提供時間の合間に行う草むしり、ペットの世話ほか、同居家族の部屋掃除などを認める。介護保険給付対象とならないが、高齢者の多様なニーズに柔軟に対応する保険外サービス充実を図っていくのが狙いだ。


●他推進員と情報共有を 永田部長らアドバイス 北海道認知症地域支援推進員ネットワーク会議
●初任者、現任者2コース 北海道が包括C職員研修11月から6会場で
●地震後も途切れずサービス提供 宅配クック123札幌中央店
●「福祉そのものがまちづくり」 石川県・佛子園が事業解説 北海道生涯活躍のまちセミナー
●元気の里とかち 帯広と音更のGH 1→2ユニットに 1人夜勤解消、人材確保期待
●2017年介護サービス施設・事業所調査の概況  厚労省
●医療情報ダイジェスト(姉妹紙・北海道医療新聞紙面から)


【人物】●訪問看護ステーションHAYA(札幌市厚別区)高橋勇人所長
【企画】●土屋ホームトピア(札幌市厚別区)
【連載】●ケアマネ受験講座=14
     北海道ケアマネジメントサポートリンク(けあさぽりんく)奥田龍人代表理事
    ●介護人類学=55(おわり)
     日本医療大教授 林美枝子氏
    ●事例で分かりやすく解説 弁護士との連携=40
     札幌総合法律事務所 石塚慶如弁護士

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