北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2018年(平成30年)2月8日付

体制、実績両面から 求められる医療ニーズ対応 18年度報酬改定

 報酬単価が決まった2018年度介護報酬改定で、各サービスに医療職の関与を求める加算創設、単価引き上げ等の項目が数多く並んだ。認知症グループホーム看護職配置をはじめとした受け入れ体制、看護小規模多機能型居宅介護のターミナルケア加算算定者数など実績の両面から、在宅や地域で暮らす中重度者の医療ニーズ対応が評価され、そうした流れに順応できるかで4月施行後に明暗が分かれそうだ。


北海道老施協セミナー 「介護アシスタント」モデル事業実践報告

 介護人材不足解消に向け、北海道老人福祉施設協議会が実施している「地域人材を活用した労働環境改善促進事業」(介護アシスタント事業)では、地域の元気高齢者や主婦らに介護職の周辺業務を担ってもらう取り組みが行われている。モデル事業所に選ばれた、札幌市・特養月寒あさがおの郷、岩見沢市・特養ぬくもりの郷、白老町・北海道リハビリテーションセンター特養部の3施設は、札幌市内で開かれた道老施協施設長セミナーで、介護アシスタントが間接業務を担うことで介護職員の負荷が軽くなり、ストレスや残業軽減につながったとする成果を報告した。


連携ビジョンづくりへ部会設け具体的検討 医療介護意見交換会

 医療と介護の連携の推進に向けた意見交換会が札幌市内で開かれ、関係団体が提携し、効果的連携手法を確立するためのビジョンづくりに取り組むことが決まった。近く部会を立ち上げ、具体的検討が開始される見通しだ。意見交換会は、連携推進に向け関係団体の意見を市町村支援の施策に反映させるため、北海道の呼びかけで年1回開催。3回目の今回は17職能・事業者団体が出席し課題を共有した。


東京のデイ「DAYS BLG!」若年性認知症支援で有償ボランティア

 自立支援は身体機能維持や筋力アップのみにクローズアップするのではなく、「自分で選択し、決定できること」が求められている。札幌市内で開かれた認知症フレンドシップクラブ札幌石狩恵庭事務局の研修会では、若年性認知症当事者が登壇、東京都町田市のデイサービス「DAYS BLG!」での有償ボランティアによる社会参加について自ら報告した。同デイの取り組みには、若年性認知症の就労支援ほか、自立支援の在り方や認知症を当たり前として受け入れる地域づくりのヒントが盛り込まれている。


介護報酬改定 主な改定事項(下)


●第2層生活支援コーディネーター全区拡大 札幌市が18年度予算案
●歩行と皮膚刺激に期待 認知症予防最新動向で情報提供 ノーステック財団、札幌市がセミナー


【人物】●札幌老人ホーム相談センター(札幌市中央区)酒田裕子副センター長
【連載】●介護人類学=休
     日本医療大教授 林美枝子氏
    ●地域包括ケアを実現するために〜MSWの視点から〜続編=35
     札幌西円山病院地域連携推進室 大植友樹副室長兼経営管理部次長
    ●事例で分かりやすく解説 弁護士との連携=24
     札幌総合法律事務所 石塚慶如弁護士
    ●介護殺人を検証する=休
     ケアリング・コミュニティ研究会代表 千田忠氏

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