北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

2017年(平成29年)2月2日付

15年度報酬改定で年度決算平均額赤字に転じる 北海道デイ協調査

 北海道デイサービスセンター協議会が実施した2016年度基礎調査中間報告によると、15年度介護報酬改定前後で、道内デイの14年度決算サービス活動増減差額平均158万6000円の黒字から、15年度決算は平均18万円の赤字に転じたことが分かった。15年度改定で創設された認知症加算は取得率1割を切り、中重度者ケア体制加算は5%に満たない状況。冬季の送迎1人当たり平均時間は夏季より約4分長い22.5分で、札幌市内で積雪の影響が大きいことも分かった。


NPOみつばちの小さな喫茶店 駄菓子屋兼飲食店を交流ひろばに

 「まるいち」といえば、札幌市西区山の手近辺の子どもたちで知らない子はいないほど親しまれている駄菓子屋だ。そこをアクティブシニアの活動拠点とするNPO法人が4月から本格始動する。山の手地区の支え合いや有償ボランティア、さらには認知症になっても通える「地域の交流ひろば」として事業を展開。病院、特養など介護施設による高齢者受け入れがますます厳しさを増すことが懸念される中、住民同士でネットワークを構築し、互いの生活を支える受け皿としてアクティブシニアの経験値や知恵を活用していく考えだ。法人名は「みつばちの小さな喫茶店」というユニークなネーミング。巣を住居、さらにはコミュニティとして自分たちの役割を果たすミツバチを活動イメージとし、「小さな喫茶店」というシニアにとって懐かしい曲と併せて名付けた。


口腔、摂食嚥下機能維持向上へ 自立度変化応じた専門職関わり方

 「最期まで自分の口から食べる」を実現するために─。厚生労働省は、高齢者の口腔と摂食嚥下の機能維持・向上に関する報告書をまとめた。先進5自治体の事業展開を分析し、自立度の変化に応じた専門職の関わり方を提唱。予防段階では介護予防プログラムを通して地域住民が口腔機能等の重要性を学ぶ機会を提供するとともに、要介護状態になっても多職種チームを結成し訪問歯科体制を構築、重症化予防を進めるべきとしている。


パナソニックエイジフリー北海道内2拠点目 ケアセンター札幌南

 全国展開を本格化しているパナソニックエイジフリーは、北海道内2拠点目となる「パナソニックエイジフリーケアセンター札幌南」を札幌市南区で今月1日オープンした。短期入所生活介護と通所介護を併設、住み慣れた地域での在宅生活継続を支援する。グループの強みを生かし離床アシストロボット導入など利用者、職員に快適な生活空間を整備。フロア全体に目を配り転倒を防ぐ「見守り責任者」も独自配置している。グループ内組織を統合し2016年4月に発足した同社が全国展開しているエイジフリーケアセンターは、泊まり、通い、訪問をワンストップで提供する「ショートステイ付き在宅介護サービス拠点」がコンセプト。


●新会長に西川氏 副会長2人が新任 北海道デイ協総会
●北海デイ協施設長研修 求められる「中重度要介護者ケア」
●「GHは平穏死を実現できる場」 看取りテーマに長尾医師講演 北海道GH協自主研修
●貸付先老健2015年度経営状況 福祉医療機構 経常利益率0.3ポイント減
●2016年度デイサービス基礎調査中間報告から 北海道デイ協
●高齢者の口腔と摂食嚥下の機能維持・向上のための取り組み事例  厚労省調査報告書から
●2018年度介護保険制度見直し 制度持続可能性の確保 全国厚生労働関係部局長会議から


【人物】●仁(札幌市中央区)田中仁代表取締役
【企画】●北海道労働局雇用管理改善推進セミナー
【連載】●介護殺人を検証する=15
     ケアリング・コミュニティ研究会代表 千田忠氏
    ●動き出しは当事者から〜関わることの原点が「気づき」と「関係」をもたらす=33
     ユニットケア慶和園(京極町)施設長 澁谷剛氏

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