臨床現場において看護師の育成は、医療安全と表裏一体の問題として重要な経営課題です。これまでも固定チームナーシングやプライマリーナーシング、機能別など、さまざまな看護方式を駆使し、その施設に見合った形で進められてきましたが、昨今、2人でパートナーを組みケアを提供する新たな看護方式が道内でも増え始めています。契機となったのは、福井大学医学部附属病院に勤務する看護師長が発案し、2011年度から全病棟で実践している新しい看護方式・パートナーシップナーシングシステム「PNS」です。本号では、2人パートナー体制による看護方式に挑戦している道内6施設の取り組みを紹介するとともに、2017年10月に札幌で開かれた日本看護学会(看護管理)ランチョンセミナーにおける同病院看護部副看護部長の大北美恵子氏の講演を紹介し、パートナーによる看護実践を学びます。
《掲載施設》KKR札幌医療センター、帯広第一病院、新さっぽろ脳神経外科病院、道南勤医協函館稜北病院、道北勤医協一条通病院、札幌秀友会病院
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