北海道医療新聞社

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看護職向け月刊誌:ベストナース

1月号

特集

道内6施設の取り組みと福井大学医学部附属病院PNSの実践紹介

道内でも増加!2人体制を取り入れた新たな看護方式への挑戦


 臨床現場において看護師の育成は、医療安全と表裏一体の問題として重要な経営課題です。これまでも固定チームナーシングやプライマリーナーシング、機能別など、さまざまな看護方式を駆使し、その施設に見合った形で進められてきましたが、昨今、2人でパートナーを組みケアを提供する新たな看護方式が道内でも増え始めています。契機となったのは、福井大学医学部附属病院に勤務する看護師長が発案し、2011年度から全病棟で実践している新しい看護方式・パートナーシップナーシングシステム「PNS」です。本号では、2人パートナー体制による看護方式に挑戦している道内6施設の取り組みを紹介するとともに、2017年10月に札幌で開かれた日本看護学会(看護管理)ランチョンセミナーにおける同病院看護部副看護部長の大北美恵子氏の講演を紹介し、パートナーによる看護実践を学びます。

《掲載施設》KKR札幌医療センター、帯広第一病院、新さっぽろ脳神経外科病院、道南勤医協函館稜北病院、道北勤医協一条通病院、札幌秀友会病院


北海道がんセンター高橋將人副院長 講演より

「乳がん治療の最前線」

 北海道BCN研究会第1回看護セミナー(2017年10月29日、札幌市内)では、国立病院機構北海道がんセンター副院長で日本乳癌学会「乳癌診療ガイドライン」の薬物療法小委員会副委員長を務める高橋將人氏が「乳がん治療の最前線」をテーマに講演し、乳房再建術や薬物療法の最新トピックを紹介しました。本号では、高橋氏の講演概要を紹介し、乳がん治療の最新を学びます。


最期までその人らしく生きることを多職種で共に支えるには〜認知症高齢者の食支援を通して考える〜

北海道看護協会 在宅・介護保険施設で働く看護職の交流集会

山田律子・北海道医療大学看護福祉学部教授

 私は認知症高齢者の初期支援を25年ほど研究してきたので、そこを切り口に今日はお話しします。内容は4つ用意しており、 1つは改めて人間にとって食べることの意味、そして支えていく時に摂食・咀嚼・嚥下機能の加齢変化です。歯科の方々と共同研究・実践をするようになって、噛むことが非常に大事であることを再認識させられ、ここも見逃してはいけないところなので、敢えて入れています。今日は認知症高齢者の方の話をするのですが、特に高齢者は加齢の変化を受けます。そこを押さえておく必要があります。食べるために必要な体の仕組みと、私たちが見ていく視点につながる加齢変化だったり、認知症によってどのように食事に影響を及ぼすのか、を押さえながら、それ故に私たちは食支援にどんな視点を持つ必要があるのかを提示します。そして、施設から寄せられた認知症高齢者の食支援に関するQ&A、最期まで認知症高齢者の食べる喜びを支えるための食支援の実際について話します。



■第1回徳洲会緩和ケアセミナー
■第11回洞爺温泉病院ホスピスセミナー
苦痛緩和のための鎮静〜倫理的妥当性と患者・家族の意思決定支援〜
洞爺温泉病院院長 中谷玲二氏
■日本精神科看護協会北海道支部 管理者研修会


【連載】

●うちのステーション紹介します!
●気軽に 楽しく コンチネンスカフェ 第21回
●地域をつなぐ〜ベネレイトの実践より 第22回
●回想法で楽しくやさしく〜心療回想法の理論と実際〜
-日本回想療法学会 小林幹児会長- 
第160回 認知症予防のための脳環境づくり<2>サイコロキャラメルで回想法
●ナースの暮らし応援ガイド「ヨガでリフレッシュ(43)」
トータルバランスリポ主宰 池田清美さん
●リラックス・タイム〜日本茶トピックス
[日本茶インストラクター 玉木幸男氏(お茶の玉翠園)]
●ナースレーダー
●ニュースBOX
●ブックレビュー
【グラビア連載】
●3年目の決意−日々の成長が組織のチカラに−
第22回 岩見沢市立総合病院
●Pick Up トレンド(東急ハンズ札幌店)
-最新・おすすめ〔紅茶を楽しむ〕グッズ-
●エンタメガイド[映画・DVD・イベント・音楽情報]
●お取り寄せ[焼カシュー(池田食品)]

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