無農薬で大ピンチ!
 
      今年は天候のせいか、果樹に病気が多発。サクランボは、開花時期の低温で、ミツバチが余り活発でなかったせいか、もともと成りが極端に悪かった上に、幼果菌核病で未熟なうちに黒く腐ってしまい、ほぼ全滅。自家用の一粒も口に入りそうにありません。やっぱりサクランボは4年に1回しか採れないのでしょうか。早々と注文いただいた方には、本当に申し訳なく思います。お許しください。
 一方リンゴは、例年ある程度花腐れ(モニリア病)や葉巻虫でやられるものの、摘果の手間が省けるので歓迎していたくらいなのですが、今年は花腐れが多発してしまい、ほどよい成りの樹もありますが、被害のひどい樹では、100個くらい実が着いてほしいところに、2〜3個しか実が着いてなかったりします。こういう状況は、初めてのことです。これで芯喰虫の密度が減って、来年は少し期待できるかもしれないということだけが、唯一の望みです。幼果菌核病や、モニリア病は、きちんと農薬を散布している農家であれば、ほぼ防げる病気なのですが、今年は農薬を撒くタイミングが2〜3日遅れただけで、かなり被害を受けた農家が多いようです。まして、無農薬の場合には、開花時期に天候が悪いと実が全部なくなってしまい、実に無残です。
  こうなると、後は例年安定して採っているブドウに期待するしかないのですが、主要品種のキャンベルで、発芽が非常に悪いのです。寒さにも最も強い品種なのですが、樹によっては一つも芽が吹かず枯れたかと思いきや、1か月以上も遅れてようやくちらほら芽が吹いてきたものもあります。今頃萌芽しても実はつけられません。これは、うちが無農薬でやっているからというだけではなく、余市ではそのような傾向が強く、普及所でも原因を追求しているようです。やはり、昨年の天候が悪すぎたため、結果的に着果過多となって樹体の 貯蔵養分を消耗してしまったのでしょう。枝の登熟はそれほど悪くないようにも見えたのですが、基本的に収量の多いキャンベルにはこたえたのだろうと思います。また、ブドウの青空講習会に出席した時には、今年は天候が安定しないので農薬散布を徹底してやるようにという普及所の指導でしたが、うちは黙って我慢するしかありません。
 というようなわけで、今年は収入も多くは見込めないことが、はっきりしてきました。そこに、今年は農地の取得と、トラクターの取得(18年使った中古トラクターがついに再起不能になり新車購入となりました)も重なり、大ピンチです。農民オーケストラのデンマーク演奏旅行の資金も捻出しなければならないし、これからまだまだ子どもたちの教育費に一番かかるという時なのに、土曜市などで地道に野菜も売って稼ぐしかありません・・・

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