日本はアメリカ追随を止め、戦争放棄の自立国家になれ!
 
  日本はアメリカに続き、入国審査時における指紋押捺および顔写真撮影という人権侵害制度を、テロや犯罪の防止という名目で、世界の反対を押し切って導入した。在日韓国・朝鮮人らの強い反対運動により1999年に廃止になった外国人に対する指紋押捺制度が、再びアメリカからの要求にて復活することになったのである。これは、テロ対策というよりも、政府に反対する思想を取り締まることが一番の狙いと言えるだろう。さらに政府は、かつての悪名高き治安維持法と同じような共謀罪法案というものを作り、戦争に反対するものをテロリストと規定して収容し、戦争を行なう体制を着々と進めようとしているのである。そして、その仕上げは憲法の改悪である。何としても、そのような動きにストップをかけなくてはならないと思う。
 日本は小泉政権の時に、アメリカの対テロ戦争に真っ先に賛意を表明し、憲法を無視して戦時下のイラクに給水活動という名目で自衛隊を送り、アフガニスタンへは海上からの給油活動という形で戦争に参加した。良識あるアメリカ人は、その戦争が誤った判断に基づくものであったことを気付き始めているし、イラク戦争に参戦した国々でも、アメリカ離れは始まっている。それなのに日本政府は未だに、アメリカとの友好関係維持とか国際協調ということを名目に、自ら判断することを放棄し、戦争への協力をするため憲法を捻じ曲げ時限立法を作り、さらには憲法をも改悪しようとしている。
 アメリカは、かつてのローマ帝国並に凶暴である。アメリカの飼い犬と化した日本は、エサをもらい(日本の食糧はカロリー換算でアメリカに大きく依存している)媚を売っているが(在日米軍への「思いやり!」予算など)、いざアメリカも苦しくなれば、飼い犬を見殺しにすることなど、いともたやすくやってのけるに違いない。いい加減に、アメリカにいい顔ばかりするのは止めたらどうなのだ。みっともないにも程がある。アメリカは、戦争中毒である。戦争のためには、どんなことでもやって来た。イラクを攻撃した理由であった隠し持っている大量破壊兵器も、どこにも見つかりはしなかったが、アフガニスタンを攻撃した理由となったアルカイダによる9・11同時多発テロが、アメリカによる自作自演であったという疑いは、ますます強まっている。日本が中国への侵略戦争を始めたのも、1931年の満州鉄道爆破という自作自演テロによるものだったが、アメリカが戦争を始める時も、常に自作自演か、敵からの奇襲攻撃を事前に察知しながら知らぬふりをして世論を喚起している。
 1898年のスペイン・アメリカ戦争では、600名を載せた艦艇メーン号を自作自演で爆破。第1次大戦の参戦に関しては、1200名を載せたルシタニア号を沈没させた。第2次大戦の参戦に関しては、日本による真珠湾奇襲を察知しながらルーズベルト大統領はそれを黙認して、多数の艦船を撃沈させ、2千数百名の兵士を死亡させた。
 いずれの事変でも、アメリカはそれまでの国民の反戦ムードを一気に覆して参戦することになった。ベトナム戦争開戦のきっかけとなったトンキン湾事件も、自作自演であった。ブッシュにとっては、世界貿易センターにいた3千名の企業戦士(多くは外国人)の命など、世界の石油利権を牛耳るための戦争を始めるためには、顧みるほどのものではなかったに違いないのである。
 9・11同時多発テロ(本当はテロではない)は、ニューヨークの世界貿易センターのツインタワーへ2機の旅客機が突っ込みビルを崩壊させ(これは、まるで映画のように世界中にTVで流された)、ワシントンのペンタゴンに1機が突っ込み、もう1機は住民が機中でテロリストともめてペンシルバニア州に墜落したとされている。しかし、いずれも事実とするには疑わしい点が多々あり()、犯人とされた十数名のアルカイダ・メンバーも、パスポートを奪われただけであったり、多くは冤罪の可能性が高い。
 9・11以来のアフガンやイラクにおけるアメリカ主導の戦争が、テロリストとの戦いであるなどというのはたてまえに過ぎず、石油利権をめぐる侵略戦争であり、軍事資本による陰謀でもあると言える。日本が戦争に協力しているのも、結局はおこぼれで石油を手に入れたいからであり、防衛産業は理由が何であろうと戦争さえあれば喜ぶ。テロの撲滅などというのは、全くのウソである。石油資本家であるブッシュ家は、もともとビンラディン家と組んでカーライル・グループという投資会社を作り、軍需産業に投資して大儲けをしている。アフガニスタンに石油パイプラインを作ろうとしたユノカル社は、タリバン政権の合意を得られなったため、アメリカはアルカイダをかくまっているとしてタリバン政権を転覆させて傀儡政権を作り、大統領にユノカル社の顧問であったカルザイ氏を据え、パイプラインの建設に着手した。これほど、あからさまな分かりやすい構造があるだろうか。イラクは現在、石油の産出量が少ないが、埋蔵量は世界第二位であり、世界中がこれを狙っている。
 アメリカが反テロリズムなどと言うのは笑止千万な話であり、反米政府を転覆するためには、どんなテロリストとも組んできた。ビンラディンにも、アフガニスタンをソ連から奪取するため、かなりの金をつぎ込んでいた。実際には、現在でもつぎ込んでいるのではないか。なぜなら、ビンラディンのアルカイダは、アメリカの対テロを名目とした侵略戦争に、格好の口実を与えているからである。
 私は、テロリズムを正しいとは思わない。どんな目的のためにも、人の命を奪うことには絶対に反対する。しかし、アメリカとテロリストと、どちらの味方をするのかと問われれば、私は明らかにテロリストの側につく。ピューリタンは自由を求めてアメリカという国を創った。しかし、そこには先住民がいた。彼らを不毛の地に追いやり、アフリカから奴隷を連れて来て創った理想郷なのである。それらの過去に対する反省なしに、アメリカのいう民主主義を正義と言うことなどできない。現在でも、外国人不法労働者を不当に安く雇い、世界の資源を浪費して成り立っている国がアメリカであり、そういう国がいつまでも栄華を誇るということはあり得ないだろう。日本は、もうアメリカに追随して戦争に協力することなどきっぱりとやめ、永久に戦争を放棄するだけでなく、食糧もエネルギーも自給自立して、世界から尊敬を集める国になるべきなのである。

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