ブッシュはヒトラーの再来か?

   アメリカ大統領選挙で、ブッシュはまたしても僅差で勝利を遂げた。投票日の直前、ビン・ラディンがついにアルジャジーラのテレビで素顔をさらして9・11の目的について思いを語り、ブッシュをけなした。ブッシュは、この映像によって勝利を収めたとも言える。ビン・ラディンが何の目的でこの時期に顔を見せたかであるが、結果としてブッシュのためになるということを認識していなかったはずはない。
 9・11の同時多発テロ?は、アメリカ政府による自作自演の策略であったという説があり、最近そのことを証明するような映画まで公開されている。確かに、あの世界貿易センターへの旅客機衝突とその後のビル崩壊は、余りに衝撃的であったが、その映像が余りにも出来すぎているのに、不信感を抱く人は少なくなかっただろう。ペンタゴンに突入したのも、旅客機ではなく無人操縦機だったという話である。大体において、4年前の大統領選挙でゴアが勝っていたらアメリカ、そして世界は大分違っていたはずであるが、ゴアには支持率で負け灰色の決着で勝利を得たブッシュにとって、9・11のテロがまたとないチャンスとなり支持率は一気に上がったのである。
 話は違うが、アポロ11号による人類初の月面着陸も、実はウソだったという強力な説があり、ブッシュ父のイラク戦争の時にもアメリカは世論操作のためにCNNなどで結構ウソの映像を流しているから、あながちあり得ない話ではない。
 しかし、これだけの大惨事を自作自演するなどということを私は信じないが、旅客機によるテロのことをブッシュは事前に把握していた可能性は高いと思う。かつて、第2次世界大戦への参戦に否定的だったアメリカ国民に戦争参入を決意させたのは、日本軍の真珠湾奇襲であるが、実は当時のルーズベルト大統領は事前に攻撃を把握しており、パールハーバーの兵士2千人余を見殺しにすることにより、日米開戦の火蓋を切ったのだ。目的は、日本の食糧支配であり、それによりアメリカの農業は立ち直った。同様に、ブッシュは9・11で3千人余の企業戦士たちを見殺しにすることにより、世界の石油支配に乗り出したのだ。
 ブッシュは9・11により、首謀者であるビン・ラディンをかくまっているとするアフガニスタンを攻撃し傀儡政権樹立に成功し、石油パイプライン建設に道を開いた。そしてアフガニスタンが片付くと今度は、テロを支援し大量破壊兵器を隠しているというあいまいな(ウソの)理由でイラクを攻撃し、世界最大の石油資源を手に入れることに着手したわけだ。大量破壊兵器がなかったと分かった今も、潜在的脅威に対する先制攻撃だったなどと黒を白と言いくるめているが、真っ赤なウソである。フセインを倒した今もなお、テロとの戦いと称して何万もの罪もない市民を殺害している。真の目的が、石油を手に入れるという理由以外の、何物でもないのは明白だ。アメリカに協力してイラクに軍隊を送った国々は、アメリカからおこぼれをもらおうとした国ばかりであり、人道支援などというのは真っ赤っ赤なウソっぱちである。小泉も、よく平気でウソをつくもんだ。
 利益のためなら、どんなことでもやる。ウソをつくことも、人殺しも、戦争でも何でもやる、というのが資本主義の本性である。アメリカはソ連との冷戦時代、アフガニスタンで抵抗運動をしていたビン・ラディンのゲリラ活動を支援していた。イラク・イラン戦争の時には、フセインに肩入れをし、毒ガスを使うことを許した。資本主義国家であるアメリカとは、そういう国なのであり、情報操作により国民をだましているという意味では、北朝鮮とどっこいどっこい。北朝鮮を非難する資格なんか、アメリカにはない。
 石油資本であるブッシュ一族が、ビン・ラディン一族と深い関係にあったことは周知の事実であるが、今でも、もしかしたらそうではないのか。もし両者が結託しているのでなければ、ブッシュはビン・ラディンを泳がせているとしか思えない。
 ブッシュは敬虔なクリスチャンであることで保守層に支持を得ているところがあるが、実はポーズに過ぎないのではないか。ヒトラーもキリスト教を擁護し、キリスト教を利用してユダヤ人迫害を行った。金融を握っていたユダヤ人を追い落とすためである。ブッシュもキリスト教原理主義を利用してイスラム教との対立の構図を作り、石油を握る中東の支配を正当化しようとしていると思える。ヒトラーとの違いは、イスラム世界との対抗のために、ユダヤ教国であるイスラエルを支援していることくらいだろうか。いずれにせよ、利用できるものは何でも利用するのが資本であり、キリスト教も政治に利用されるようになったらおしまいだ。
 世界支配をたくらむ資本主義に対抗するためには、何をしたらよいのか? テロはもちろん利敵行為。憎しみと破壊以外に何ももたらさない。資本主義を壊すためには、自給運動、これしかないのである! お金をもうけないこと、お金をできるだけ使わないことが必要だ。それは、豊かさを否定することではない。無駄をなくし、本当に大切なものだけを大切にすればよい。今の時代は、無駄なものをどんどん生み出し、一方で必要なものはどんどん失われて行くという狂った時代である。このような世界を一刻も早く終わらせなくてはならない。

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