謹賀新年2004

 おかげさまで、『えこふぁーむ』は昨年一年も無事に過ごすことができました。作物では、サクランボが初めて病気で全滅するなど、大きな試練もあったのですが、経営の柱の生食ブドウは平年作以上をクリアし、リンゴも今までで一番のできでした。イモ、カボチャなども、まあまあのでき。しかし、年々ワインブドウが枯れてほとんど穫れなくなり、全面的に改植の必要があります。でも、その労力と苗木代の資金がない状況で、裸になった垣根を眺めながら、この先どうしようか迷っており、結論が出せない状況です。
 ここ何年も言い続けているのですが、今年こそは、『農民芸術学校』の設立に向けて、まずは土地の取得から始めようと思っています。資金もないのに、どうやって始められるだろうと悩みは尽きませんが、とにかく挑戦してみるつもりです。学校がスタートすれば、人手の必要なワインブドウ栽培は、生徒たちに管理させて、学校の運営資金にもできるかなと思ったりしています。
 家族も皆、元気でおります。中2の大志と小4の愛花は、勉強にヴァイオリンに、一生懸命頑張っています。智香も、週2回薬局での調剤の仕事を続けながら、家事全般をこなし、学校への送迎、勉強やヴァイオリンのお稽古にもつきっきりで、頑張っています。私は妻に家のことはほとんど任せているので、農作業と音楽活動に、精一杯の力を注いでいるところです。
今年も、どうぞ『えこふぁーむ』の生産物を分かち合っていただき、有機農業、そして農民芸術を広めていくための、私達の働きをお支えいただければ、幸いに存じます。
 皆様も、今年一年、ますます健康でご活躍なさいますように。また、戦争や差別のない、平和な社会に向けて、一歩でも前進する一年でありますように、お祈り申し上げます。

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