ワタシの友人は疲れていた。
特に友人は、6月に入ってから激務が続き、本来なら土曜の朝から休みを貰い、余裕の日程で久しぶりの都会を楽しむハズであった。それが、突然のドタキャンならぬドタ仕事。前々から確保していた休みは一方的に破棄され、結局ギリギリまで仕事をし、夜遅くに出発するという、田舎ならではの中小企業事情丸出しのスタートとなった。
お食事に買い物に映画に・・・・と盛りだくさんな計画は全て水泡と化し、滝翼魂のみが目的となりました。ま、かえって無駄遣いしなくてヨカッタのかもしれないけど。
そして迎えた日曜日。
ワタシ達はいそいそとタクシーで会場に乗り付ける余裕ぶり。しかし、開場時間になっても扉が開く気配が無い。えーーっ、だって2回目が5時だもん、開けなきゃ困るでしょ。滝翼は今日じゅうに飛行機で東京に帰るだろうし。2回目を5時に始めるためには1回目は定時にしなきゃ。
しかし、実際に扉が開いたのは開演20分前くらい。しかも、小さな入り口1カ所だけなので、お客さんが入っても入っても減らない!!!まるでブラックホールのように、札幌厚生年金会館はお客さんを呑み込んでいった。
ワタシたちが入る頃も、また外には大勢のお客さんがいたのですが、やっとの思いで席に着いた途端に、開演5分前のブザーが鳴った。おいおい、定時に始める気?
それより、場内で売ってるグッズ。売る時間があるのーー???
友人と目を点にしているうちに、ライブは始まってしまった。
センターに備えられた小さ画面に滝翼が映り、そして本人達のご登場〜。
か、か、か、か、可愛いーーーー!!!!
同じ人間とは思えない美しさ、可愛らしさ。これが女性なら、まだ諦めもつくけれど、相手はれっきとした男の子。自分と比較する気も失せるくらいの美貌なのさ〜。もとより、美しいものが大好きなワタシ、綺麗な子なら多少のことは笑って許せるココロの広いワタシ。タッキーくらい綺麗だったら、少しくらい歌がヘタでも、MCがカラ回りしても余裕で許せてしまうわ。
オープニングは、大都会バージョンでは「To be or not to be」だったらしいのですが、札幌厚生年金会館という小さな箱だとホールバージョンになるらしく、ワタシの大好きな
To be 〜ではなく、「夢物語」で始まりました。この曲でも十分盛り上がるには最高ゥゥ!ですけどね。
ワタシが曲順で覚えているのはここまで(短すぎ。覚えていないに等しいじゃないか)。後はもう、聴いたことある曲であっても、どの曲が何番目とか、記憶にありません。第一、これを読んでるホンの僅かな方も、滝翼魂の曲順なんて、別に興味ないでしょ。
ワタシが密かに楽しみというか、期待していたのは、タッキーのワンフー達が盛んに言っている「エロダンス」。やはりコレでしょう!!!タッキーがどんなエロを披露してくれるのか、そりゃ〜期待しておりましたさ。
で、正直な話、エロダンスって・・・・・どの辺のダンスだったの・・・!?
美しいけどエロさは感じられないまま終わったように思うのですが、ひょっとして、エロの基準がワンフーとワタシでは違うのでしょうか。確かに、強いて挙げれば、「ア〜ン」「もっと〜」という女性の声が入る、とってもビミョーなダンスがありましたが、あれでしょうかね。
単に、股間に手をあてて腰を振るという、それほどエロくない振付でしたが。だいたい、女性のわざとらしい「ア〜ン」とかいう声を入れる自体、エロくなんてならないって。
それより、舞台を暗くして、衣裳を着込んだタッキーがちょっとセクシー系の曲を歌いながら踊る間、バツクのJr(大人な子限定)が黒子衣裳の白手袋着用で、少しずつタッキーの衣裳を剥ぎ取る。後ろからジャケット、ネクタイ・・・・といった具合に。もちろん振付として。いかにしてタッキーに触れずに衣裳を脱がせるか。最終的にシャツの第三ボタンを外すくらいで照明アウト。
その昔、宝塚で真矢みきさんがやっていたのよね、これ。そりゃもう、鼻血出るくらいエロかったわ。あんなのをタッキーで見たいですわぁぁぁ。
タッキーの話ばかり書くのもナンですので、翼ちゃんの話題も書きましょう。皆様はご存知でしょうか。タッキー&翼というユニットは、滝沢秀明くんと、今井翼くんという、二人の男の子で構成されているわけですが、翼くんは本名を今井翼という子であります。
美貌ではタッキーには及ばないまでも、翼くんもかなり可愛いには違いありません。翼くんの良いところは、そうですねぇ〜〜やはり、タッキーLOVEなところでしょうか。
ワタシも相当タッキーLOVEですが、翼くんの足下にも及びません。携帯サイトの日記も、ファンのためには毎日更新出来ないけれど、タッキーへのメッセージのためなら毎日更新出来るという、まさに筋金入りのLOVE魂。タッキーがいなきゃ、北海道まで来なかったんじゃねーか?と思えるくらい、タッキーLOVE全開な可愛い翼くんであります。
光一王子を慕いつづける町田慎吾といい、ジャニーズは楽しいね。あはははは。美しい少年(青年含む)たちの友情って、絵になるのよねぇぇぇ。本当に友情だけ?とか、邪心が入る隙間の存在が、ワタシのようなココロが汚れたオンナには嬉しい限りなのさ。
働く青少年なタッキー&翼は、なんと北海道公演だというのに日帰り。北海道内に住むワタシですら、一応一泊二日よ。それなのに、主役の二人が日帰り!?
なんでも、午前中に会場に着いて、30分リハーサルしてすぐに本番だそうで。囚人の強制労働だってもう少しマシな労働条件って気もしないでもないが。とにかく過酷なスケジュールらしく、二人してワタシ達お客に直訴。事務所の先輩達のように、北海道の美味しいものを食べまくって翌日帰りたかったらしいが、満足にアンコールも出来ないうちに空港へ。
「(関係者に)言ってやって、言ってやって」と必死の様子で訴えてました。客席はみんな同情しきりでございました。ほんと、可哀想に。
しかし、二人はこの日、ささやかな抵抗を試みたらしく、2回目の公演ではMCを微妙に長くしたりして時間を稼いでいたらしい。飛行機に乗り遅れるために。嗚呼、涙が出そうなくらいのささやかな反抗ですわねぇ。
しかし、事務所がそんな反抗を許すはずもなく、結局、おパンツ一丁のまま車に乗せられ空港へと強制送還されたそうですわ。可哀想に〜と同情しながら、おパンツ一丁で放り込まれる様子も見たかったと思う、悪魔なワタシです。
1回目の公演が2時開演(でも、少しだけ遅れる)。2回目が5時開演。で、1回目が終わったのが4時20分くらい。そして2回目は、グッズ購入で並ぶファンを見捨てたまま、5時キッカリにスタートしました。
2回目の1曲目が終わった時、翼クンの第一声は「二部までの休憩、短すぎるー。30分しかないんだよ、マジ辛いわ」と言い、スタージに寝てました。これまた可哀想。ワタシが添い寝を。
タッキーは疲れながらもシャキっとしてやってましたが、翼クンは見事にヘタレてました。まるでSMAPのリーダーのよう。平気で寝てますからね、ステージ上で。「4時間コンサート」と言ってみたり。でもSMAPは普通に4時間コンサートだったりするんですけどね(笑)。
翼クンは疲れてくると、ステージの前に座り込んだりしてました。よく見ると、客席最前列のファンの子に、ウチワであおいで貰ったりしてました。北海道のファンはさほど凶暴ではないらしく、翼クンも安心してステージ前方でご休憩なさってました。そのうち、ファンの子たちも翼クンの太ももにお触りしているのですが、それが「撫で撫で」という、たいへんお上品なものでしたので、翼クンも好きにさせてらっしゃいましたわ。羨ましい〜光景でございました。
2回目はワタシ、2階席でございました。とっても勾配が急で、高いところが嫌いなワタシには拷問。最前列だったら絶対に立てませんね。しかし、ワタシは3列目。前の人が立つと、自分も立たなければ見えないので、涙をこらえて立ち上がるわけです。
ワタシの後ろが通路スペースになってまして、仕切りを挟んで後方部分の座席がある、といった雰囲気です。この通路スペースがポイントだったのでした。
1回目公演で、タッキー&翼がそれぞれ1階席の後方、2階席に登場してファンサービスするという企画は判っていたのですが、2階席は端の非常口に停滞して歌って、そのまま引っ込んだのでセンターど真ん中なワタシには左右どちらに出ても同じように遠い。友人とそんなことを呟いておりましたらなんと、タッキーを乗せたお立ち台が動いたのです!!!
そう、お立ち台がワタシのほうめがけてやって来るではありませんか。ワタシと友人は気も狂わんばかりに浮き足立ってしまったのは書くまでもありません。
「たっきぃぃぃぃぃぃぃーーーーー!!!」と絶叫です。
この時ばかりはワタシの頭から、全ての美男はフッ飛んでましたね。友人もヨン様も吾郎ちゃんも忘れたはずです。全身全霊、髪の芯までタッキーしか見えない!そんな状態です。
ほんとうに、何度も書きますが、ほんとうに、あんな綺麗な男の子はいないね。手を伸ばせば触れる距離でも、触るとか考えるまで思考能力が及ばないのよ。ただ、ポーーーッと見てるだけで精一杯よ。友人なんてタッキーに転びかけたくらい、実物の効果は絶大でした。
あまりのことに、この時、タッキーが何を歌ったのか、全く覚えてません。
全体的には大満足なコンサートでした。殺人的なスケジュールのなか、コンサートそのものはプロフェッショナルに披露してくれたのではないかと思います。ただ、日程的に余裕があり、最低でも公演の日はそのまま札幌に泊まれるスケジュールであれば、アンコールはもう一回多かったろうし、二人ももっと弾けることが出来たのではないかとも思います。
やっぱりね、お泊まりだと盛り上がりも違うでしょ。日帰りだと一定に抑えて盛り上がるけど、帰らなくていいと余力残さず盛り上がれる。
曲は最新アルバムを中心に構成されてまして、それにJr時代の曲が少し加わってました。が、ワタシがとっても気に入ってる曲は、Ya×3達が歌ってしまいガックリ。この曲こそタッキーや翼で聴きたかったよーーと心残りでした。
会場全体で盛り上がり曲は「夢物語」。もちろん振り付よ。ステージ上の滝翼や前の列のファンを見ながら振りを覚え踊るのです。恥ずかしいなんて思う余裕がありません。コンサートでは踊っていないほうが恥ずかしいのです。みんなで踊れば怖くない、じゃなく、楽しいのですよ。
客席も一緒に歌えるよう、大画面には歌詞が出るのですが、踊りに集中すると歌詞を見る余裕がない、歌詞に気を取られると踊りがおろそかになる。悲しい「なんちゃってワンフー」ですわ。本当のワンフーの皆さんは、何も見なくても歌って踊れるモンですわ。
とにかく、滝翼魂初参加のワタシ達は、大満足で会場を後にして、あろうことか大通りまで徒歩で向かい、夕食をとりました。そのくらいテンションが高くなっていたのですわ。
「いや〜、思ったよりずっとヨカッタわ。滝翼。去年のカミセンより良かった」
「あれは悪すぎだもん。カミも最初に見たのは良かったよ。」
「そうだったね。嵐も良かったしね。でもタッキーはマジで綺麗だったわ。一瞬、タッキーに走りそうになったわよ。今なら(コンの)DVD買いそうだわ」
「でも一瞬でそうなるんだから、最前列とかでずーっと見てたらスゴイよね」
「いや〜、見たいわ」
「いや。ワタシらはダメだわ。そんな状態になったら、SMAP捨てるよ、きっと」
「(笑)そうかも」
「札幌ドームの5万人コンサートも良いけど、今回のもそれはそれで良いよね。全く雰囲気が別モンだけどさ。新人のうちは、こういった近い距離がいいね、可愛くて」
「そうだね〜。5万人の歓声も独特だけど、小さな会場もいいね」
「嵐も日曜だったら行ったのにね。なんで平日にやるんだか。次はスマかぁ」
「いつなんだろうね。スマコンが始まればまたスマ一色になるんだけど、それまでは滝翼」
「ジャニーズは楽しいわ。ワタシなんて光ゲンジ嫌いだったのに、スターライトで盛り上がったわ。あの曲、やっぱいいよね」
「チャゲ&飛鳥だもんね」
・・・・・こんな会話を続けながら、夜の札幌を歩き通したワタシ達「なんちゃってワンフー」なのでした。
次回も土日に来てくれたら絶対に行くから、間違っても平日になんてコンしないでね。
とまぁ、こんなカンジのコンサート(全く説明になってないけど)です。ジャニーズのコンサートは場所によっては、コネさえあれば行きやすいので、万が一、お知り合いの方に「ねぇねぇ、○○のコンサートのチケットあるけど行かない?」と誘われたときは、是非、行ってみて下さい。歌を聴くという概念を捨て、参加して楽しむことをモットーとして行けば、きっと楽しいと思います。
初心者にオススメは、なんたってSMAPコンサートですが、SMAPはチケットが非常に取れなくなってますので、誰かに誘われるという機会はまず無いに等しいと思います。
そのため、Kinkiあたりからトライすると良いかもしれません。