名探偵コナン/水平線上の陰謀
GW恒例のまんが映画、「名探偵コナン」であります。ワタシ、テレビ放送は見ませんが、映画だけは毎年キチッと鑑賞しているのであります。
CGが進化し、年々絵や背景が綺麗になっておりまして、豪華客船が舞台の今年は、海洋の景色が大変美しかったです。(去年はジャンボ旅客機だったっけ)
コナンの行くところに、必ず殺人事件があり、蘭ちゃんは100%の確率で危険な目に遭うのはお約束。最近は、お約束パターンに拘りすぎてか、肝心のトリックや謎解きがやや飽食気味。
ドキドキ盛り上がる気持ちを更に高めるテーマ曲!っていうクライマックスも特になし。事件そのものの解明や犯人との丁々発止でハラハラするのではなく、事件のオマケで起こった「レギュラーキャラ救出」をクライマックスに持って行ってる傾向が強いです。
事件なんて、アッという間に解決しているもん。(もしくはコナンにはすぐ犯人が判っている)
今回は珍しく、蘭パパの毛利小五郎がカッコいい役回りをもらってまして、それくらいでしょうか。いつもと違うところは。
物語のラストで、コナン危機一髪を救ったのが、少年探偵団(コナンに出てくる子供キャラ集団)が蘭に贈ったプレゼント。自分を救ったのは、みんなの心なんだという大団円なんですが、そもそも、蘭が(いつものように)危険に陥ったのはこの贈り物を落とし、それを探しに行ったのが原因だったわけでして、この贈り物がなければ、そもそもこんな危険な目に遭うこともなかったんじゃねーの?と、思ってしまったワタシです。事件なんて速攻で解決したんだしさ。
映画終了後、早くも来年の製作が決定とのCMが。来年もきっと見に行くんだろうなぁ・・・・。
「コーラス」
フランス映画です。懐かしいフランス語の響き、意味は全く判らなくても発音が耳に馴染んでるのよね。
問題児を集めた施設に赴任した挫折した元音楽家の教員が、合唱を通じて少年達を更正に導くという、文部省が泣いて喜びそうなお話です。
しかし、ワタシの泣き所は、主役の少年の美しさでしょう!!!歌える美少年が存在するとは、世界って広いのね。
英国のウィリアム王子に面影が似た、繊細そうな美少年が実にヨカッタです。父親のいない私生児として生まれ、そのことてで心が少々屈折しており、施設に入れられてしまった坊や。でありながら、美しい母を思慕している、多感な少年期もよく出ており出色。
教員諸氏や身勝手な校長も共に良い味を出しており、心温まる作品に花を添えてました。見終わってから、ジーンと温かい気持ちになれます。
生徒達も、美少年でない子も大勢いたわけですが(笑)、みんな個性豊かで本当に可愛かったです。
ラストで、校長の差し金により理不尽に学校を去る教員に、見送ることを禁じられた生徒たちが窓から紙飛行機を飛ばすんですね。そこには「先生、ありがとう」とかメッセージが書かれ、生徒の人数だけ飛んでくるんです。思わず泣ける名場面であります。
が、本当の意味で泣けるのは、物語のその後が語られ、繊細な美少年がすっかりお爺さんになった姿が現れたときでしょうか。
「ああ、こんなになっちゃったんだね」と思ったら泣けてくるぜ。