華氏911
どこやらの映画賞を取った話題の作品。
感想はですねぇ、「あーそーですか」ってカンジですかねぇ。
とくかく、長くて長くて、それしか記憶にありません。こういう内容のものは、片方に偏った視点じゃなく、中立的な視点で構成されたドキュメンタリーのほうが、個人的には好きです。
モンスター
いやぁ〜。オスカーは伊達じゃありませんね。素晴らしいです、シャリーズ・セロン。ごく普通の女性が起こした連続殺人事件。こく普通の女性を、それらしく演じきってました。女優のオーラなんて、どこにも無し。スクリーンにいるのはサエない娼婦そのもの。
競演のクリスティーナ・リッチも実力派だから、二人そろうと怖いくらいです。哀れな女の半生を綴った佳作です。
惜しいことに、マイナー館上映らしく、シネコンや大型映画館での上映はないようです。
普通なら、主役の犯罪者に対する情状酌量の気持ちが強くなり、罪をかばってしまいがちですが、この作品では、多少の同情すべき部分はあれど、理性を欠いて激情のままに起こした殺人に対しての罪はぬぐえず、極刑が下されても納得してしまえるところに、この作品の潔さを感じました。
哀れな生い立ちだけど、殺された人の人生は償いきれない。自分が不幸であれば他人の命を奪っていいとは限らない。実にシビアな作品であると思う。
ダンス・カンパニー
あるバレエ団の話。
本物のダンサー達が出ているらしいのですが、ちゃんと物語も配役もあり、キチンとした作品に仕上がってます。
作品の随所に織り込まれたバレエシーンも綺麗で、バレエ団の葛藤や苦悩も極力抑えて、バレエシーンに合わせるように綺麗に描かれてます。
人間関係や立場、義務といったドロドロした物語がザックリと割愛されているので、ドラマ性を求めて見たら物足りなさを感じるかも。
全体的には、バレエをモチーフにしたお洒落な映画。だけど、難解ではありません。素直なお洒落です(笑)。