ディープ・ブルー
サメが進化して人間に襲いかかる映画ではありません。
この映画は近い将来、ひょっとしたら既に、文部科学省が諸手を挙げて推薦奨励するような、たいへん素晴らしい作品であります。
90分にわたり、海の神秘と力強さを僅かなナレーションのみで、延々と描き続けています。海が好きな方にはたまらない映画。
ベルリン交響楽の奏でるBGMにのせて、美しく迫力満点の海の世界がそこにあります。
この映画を鑑賞するあたっての注意点。
その1。
海に興味のない人はなるべく行かないほうがよい。
その2。
間違っても最前列で観てはいけない。
その3。
途中退席する際は、腰をかがめてこっそりと出て行く。
こんなところでしょうか。
私は、「その2」をやっちまいまして、迫力の大画面で光の三元素粒子をバッチリ鑑賞するハメになってしまいました。しかも、首を絶えず上げるという、苦しい態勢のまま。
これはどんな名作でも、楽しむより苦しむほうが勝ります。こんなに見づらいのに、どうして席を設けるのか疑問になるほど。
比較的「見やすい」席で、十分に睡眠をとった状態でご覧下さい。でないと寝ます。結構な人が気持ちよさそうに寝てました(笑)。
感想ですが、正直いって90分は長い。60分くらいがちょうど良いのではないかという内容でした。ひたすら自然の様子を追ってるだけで、物語性がないため長いと意識が集中できなくなるんですね。
そして、字幕ではなく日本語版がベスト。ナレーションだけ(しかも少ない)なら字幕にする必要性が感じられない。もっとも、あの映画館は外国人向けの仕様なので仕方のないことなのでしょうが。美しい映像がある意味ウリなのに、字幕でそれを潰すのはもったいない。
60分ダイジェストにしたらスッキリとした記録映画になると思う。
キング・アーサー
東京の暑さにやられてしまったのか、ワタシには主役のアーサーがルー大柴氏にしか見えず、敵の息子は豊川悦司氏、アーサーの部下(名前は忘れた。死んじゃう人)は平井堅氏に見えて仕方がなかった。
ワタシの中では既に「ルー大柴とゆかいな仲間たち」にすり替わってしまった。
もう、それしか覚えてません。きっと暑さのせいです。
ワタシ思うんですけど、こういう題材って、キャラ立ちしていないと成功しないんじゃないかな〜なんて。要するに、地味な主役じゃダメなのよ。いい男ってのはどんなに地味なカッコしていても派手なの。オトコマエ・パワーが滲み出ているのですわ。ボロは着ててもオトコマエ。あ、考えたらキング・アーサーってポロでも汚くもないんだったわ。・・・・・・。
エンド・クレジットで流れた歌がとても綺麗で良かったです。
ブラッカイマーさんもお疲れなんでしょうかね。ゆっくり休暇をとって、次は面白い映画を作って欲しいものです。