ハリー・ポッター/アスガバンの囚人
過去2回と併せて、今回が一番面白かった。テンポがとても良く、話の流れもスムーズで飽きない。アスガバンの囚人シリウスが極悪人なのかどうか、引っ張るあたりはありふれた展開ではあるけれど、ところどころにスリリングな展開を作り、従来のハリポタの雰囲気を壊さず、しかし監督の味はほどよく付いていたように感じる。
主要キャラ達がどんどん成長していくものの、作品を見る限りでは巷で言われるほど気にならない。それしか話題づくりのないマスコミ効果(?)なんだろうなと一人納得。
スター・ウォーズがSFファンタジーなら、ハリポタは正当派ファンタシーの傑作ではないかと思う。愛くるしいキャラクターに、夢を掻き立てられる背景描写。
今回の評価は脇を固めたベテラン俳優の力も大きく、皆さん大変魅力的。主役のハリーの愛らしさは周知の事実であろうか、なかなかどうして、中年俳優も負けていない。容姿の愛らしさに対抗するのは、やはり個性と積み重ねた芸歴。数十年後、ラドクリフ君が魅力的な中年キャラで観客を唸らせることが出来るかどうか、楽しみはまだまだ続きそう。
とにかく、文句なく楽しめるファンタジー映画。損はありません。
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