サマスペ前夜祭感想文

2005.7.30 大阪城ホール

 ワタシ、普通に関ジャニ∞コンサートを城ホールでやるんだ!という意識だったんですが、よく考えたら「サマスペ前夜祭」だったんですよね。
 プログラムが松竹座「マジカル・サマー」のプログラムだったんで、あれ〜〜??と思ったわけですが、そうです。このコンサートは前夜祭でした。
 お芝居のあらすじを読み終えたワタシの正直な感想。

 これ・・・・宝塚歌劇・・・・じゃないよね・・・・?

 タイトルの周辺に「植田○爾作演出/ミュージカル・ファンタジー」という文字がこっそり隠れてないか、思わず探してしまいました。そのくらい激似なんですよ、印象がっ。今更、またこれ〜〜?みたいな。
 ワタシ、十数年もこういう芝居を見続けてますんで、もう慣れたもんです。どんなヒーローが登場して、突然いろんなことを繰り広げても平気。免疫はまだまだ健在です。
 王女様役は元タカラジェンヌだから、きっとピッタリでしょう。ファンタジーですよ、フェアリーですよ!!!!
 はぁぁーーーっ
 ヒナちゃんのコメントに「今回は亮が主役」というような記述がありましたが、あらすじを読むと本来は内とダブル主役だったと思います。これをどう亮の単独主演に変えるのか、演出が気になるところだわ。
 代役の新人さんは、どことなく内に面差しが似ているように見えました。プログラムを見る限りでは。でもゴメンね、知らない子でした。
 ポスターも舞台バージョン。ハジけた雰囲気はないけれど、落ち着いたシックな仕上がりで、みんな男前です。


 さて、コンサート。
 ジャニショで時間がかかりすぎて、慌ててタクシーにて城ホール入り。席に着くなりコンサートが始まりました。予定では早めに着席し、これから始まる雰囲気を噛みしめるはずが。とほほ。
 セットは、中央に据えた大きな∞の中に小さな(笑)スクリーンがあり、センターにバックステージにまで繋がる花道。左右にアリーナ中程までの小さな花道。
 ごく一般的な構成で、あまりお金がかかってるふうじゃありませんでしたね。その分、松竹座のセットにかけていると信じてるわ。
 城ホールで歌いたかったという、「Do you agrre?」。内がソロで歌っていたフレーズを大倉くんが歌ってまして、場内から歓声と拍手が。たつよしに歌って貰えて素直に嬉しかったです。
 一度メンバーが掃けて再び登場してレイニーを歌うのですが、その衣裳が「なに?これからボクシングの試合でも?」ってなカンジで。まさか、ドリームボーイ再現コーナーじゃないよね?と不安になるくらい。青コーナー、○○××〜〜!って紹介されたときにパッと脱ぐガウンみたいなやつ、あんな衣裳でした。
 コンサートのいいところは、テレビだと決して映らない部分が見られるところ。それの代表が「桜援歌」で、(もっともあまりテレビでも歌わないけど)イントロで羽織を広げて優雅に舞うところなんて知らないわーー。なにこれ、可愛いじゃないのぉぉーー!!!なんていう、発見もあるわけです。

 数曲披露したあと、短いMCがありまして、2部ではこのMCすら進化をたどりテンションがあがったすばるが大活躍。
 マル、ヤス、大倉で何かやりますというヒナちゃんの喋りに反応。「大山田で漫才を?」と絶好調。嫌がる3人に「どうでしょう、前向きに検討しては」とどんどんテンションを上げ、すばるは遥か彼方へ。
 着替えのためにすぐに退場した亮を惜しむ客席に「すぐに亮ちゃん出てくるから。カッコええ亮ちゃん見られるから」となだめるヒナ。トークが実に自然で間がいい。

 白いスーツにハットで錦戸亮登場。イントロでハットを飛ばし、ほどなくしてジャケットを脱ぎ捨てる。ここまではよくあるパターン。しかし、更にベストも脱ぐ。
 え・・・・?ひょっとして、この先も・・・・脱ぐ・・・・・?
 そんな想いが伝わったのか、腰を振りながら黒いシャツのボタンをひとつずつ外し、前をはだけて焼けた胸を見せる。
 客席の悲鳴が「もっと脱いでーーー」と聞こえたのは、やっぱりワタシの気のせいでしょうか。
 錦戸亮、大サービスでストリップをやってくれました!亮ちゃん、ご馳走様でした>土下座
 とまぁ、そんな具合で歌は全く覚えていないわけですが>おい 
 亮ちゃんのソロは大変結構なお点前でした。


 その後、コント仕立ての曲になり、少年隊のPGFを一昔前のアイドルっぽく、大げさな振り&嘘っぽい笑顔&妙に滑舌のいい歌で植草→渋谷、錦織→錦戸、東山→横山、という配役にて敢行。白い歯を見せて歌う錦戸様が新鮮すぎてラブリーです。
 ヨコが歌わせて貰えない、というオチなのですが、果たして少年隊の前でもこのコントが出来るのかどうか、彼らの勇気に拍手です。
 続いて外のメンバーとJrとで曲に乗せ喧嘩コントを。そしてヨコ達が再び登場してSMAPのベストフレンドを歌い「喧嘩はやめよう」と。
 まぁ、ベタといえばベタな構成なんですが、この時期のためか「許す気持ちを持とう」と語りかけるヨコに、客席は静まりかえって聞いてました。
 
 大倉クンがドラムを披露するシーンがあるのですが、初日はバックステージだったのが2部ではメインステヘージに変更に。
 今回、バックステージでのパフォーマンスが多く、アリーナが少し気の毒に思えるほどスタンド席にやさしい構成でした。
 スタンドの中段通路では全員がトロッコで登場し、スタンド席は大興奮。ワタシも間近で見られてシアワセを噛みしめました。亮ちゃん顔小さい・・・すばる目が大きい・・・ヨコって綺麗だぁ・・・あ、ヨダレがっ。

 スタンドといえば、ヤスが盛り上がって客席に呼びかけるのですが、
「アリーナ!!」
 (アリーナ客席)イェーーーーィ
「二階席っ!!!!」
 (スタンド後方席)イェーーーーーィ
「スタンド!!!!!」
 (スタンド全席の心の声)・・・・・どの辺・・・???
 ヤスにとって、どこからが二階席でどこまでがスタンド席なのか、機会があったら訊いてみたいワタシです。
 でも、そんなヤスが大好きです。

 スクリーンに一番多く映ってるのは誰か、という話をヨコが始め、自分とヒナはMCしか映らないと言い出した「横山&村上のソロコーナー」状態のMC。初日はB型ンが登場し、広い城ホールを全力疾走で鬼ごっこを繰り広げ「MCが一番疲れるコンサートってなんや」と息絶え絶えになってましたが、反省したのか2部は立ち位置のままトークを展開。
 ヨコがボケてそれをヒナちゃんが突っ込む、というのはお約束ですが、なんせ今回はあの人のテンションが上がっている。そう、すばる。しかも、彼のツッコミのヘタさ加減は周知の事実(DVD「Excite!!」参照)。
 ヨコのボケに、妙なテンションで食いつくわけです。そういうリアクションに慣れていないヨコは「すばる君、やめて」と懇願するも、テンションの上がったすばるは、もう誰にも止められない。
 最後には土下座して「やめてください。俺が悪かった」と哀願しておりました。

 喋らないメンバーに話題を振るヨコ。
 「大倉は昨日、面白いことがあったってゆうてたやん」
 話を振られたたつよし、腕組みしながら「そーですねー、昨日ですねーーー」と、ありもしない面白い話を捻出。
 そうやって(適当な話を作って)僕に振るのは止めて下さいと、直訴していたたつよしが愛おしい。そうやって成長していくのね。感涙。

 マルちゃん一発芸のひとつ。「心にパーン!!!」。
 それをすっかり気に入ってしまったエイトのお兄さん達。「パーン」で盛り上がったところ客席から「亮ちゃんもやって」の声が。
 それに反応するヒナちゃんと、身構えする錦戸亮。顔には「絶対にやらない」と書いてあります。嬉しそうに「亮ちゃんやってって。亮、マルに手本を見せて貰おう」とヒナちゃんやらせる気満々。
 厭そうな顔の亮ちゃんと、嬉しそうにお手本を見せるマル。とびきりの「パーン」を亮ちゃんに披露。
 覚悟を決めた錦戸亮。なぜかセンターに移動し、立ち位置まで決めてやってのけた「心にパーン」。湧いた場内をよそに、しゃがみ込んで自己嫌悪に陥っている亮ちゃん、本人の意志とは無関係に「可愛いーー」と客席から笑われてました。
 マルは、いつも元気いっぱいで、汗だくになりながらも素敵な笑顔で一生懸命客席を盛り上げてくれていました。

 初回のプチMCで、オープニングを飛ばしすぎてバテ気味の亮ちゃん、膝に手をつきながら「この調子のまま最後までいったら、倒れるかもしない。だからこれからは手を抜いてこうと思います」と大胆発言。
 「それはアカンよ」と騒ぐ周りにほくそ笑む錦戸亮。そういう発言のほうが話が弾むやろ?と言わんばかりの顔。それを見たヒナちゃん「おまえも腕あげたな」とホメ始める。
 「錦戸もいろんなとこで苦労しとるから」と、ヨコたちも口々にホメつづける。満足そうに微笑む錦戸。
 アンタら、何目指してんだい。

 歌って踊れるコミックバンドのような関ジャニ∞ですが、見せるところはキッチリと見せてくれます。
 内メインの「マーメイド」では、花道センターにてヨコとヒナちゃんがボーカルを務めてました。これも、たつよしの Do you agrre? と同じく、温かい気持ちになりました。
 すばるバンドも、三兄弟も来てくれまして、2時間半とは思えないくらいの充実ぶりです。あんなことも、こんなこともやってたのに2時間半。
 走り回っていろんなところに来て、お手振りしたりタッチしたり。すばるはしっかりと握手してました。
 内のウチワを持った方もたくさんいたし、ピンク色のものを身につけている方も大勢いました。口に出さなくても気持ちで伝わっていたと思います。

 初回最後の挨拶で、亮ちゃんが「多くは語りません。また城ホールでコンサートをする時は、来い。必ず来い!」と言い「関ジャニ∞、錦戸亮!」と締めくくってくれました。それで全てが通じていたと思います。
 そしてヨコの「僕たちはまだまだ未完成です。もっともっと頑張って、次はもっと完成した姿をお見せできるように頑張りますので、ずっとついてきて下さい」という言葉が、胸の奥まで染みてくるようでした。
 聞くところによると、ヨコはライブで内の帽子をかぶっていたとか。家も近所でよく一緒に帰宅した末っ子を思う気持ち、痛いほど感じました。
 みんなが内のことを想い、待っているんだと。
 
 ワタシはもう、内のことを叱るつもりも怒るつもりもありません。ふつうに「お帰り」という気持ちしかありません。叱ることは別の方がもう十分してくれているでしょうし、世間の方も叱る気持ちで見ているでしょう。なにもワタシがわざわざ叱らなくても、本人は十分反省しているはずでしょうし。
 一人くらい叱らないファンがいてもいいんじゃないかと思います。「これから頑張ろうね」とだけ言ってあげるファンがいてもいいんじゃないかと思います。それを甘やかしているとは、ワタシには思えません。
 次のコンサートがあったときは、きっと内も含めて8人で、今日の分までもっともっと楽しませるから、という気持ちを7人のエイトから感じました。
 辛いことも楽しいことも、いろんなことを一緒に経験しながら、関ジャニ∞とファンの絆は深まっていくのだなと思います。
 もちろん、今回コンサートに参加出来ないファンも、気持ちは同じでしょう。だからこそ、参加できたファンは、ネットや掲示板を介して感想なりレポを発信しているのかもしれません。
 
 立ち見まで出た超満員の客席が「エイト!」と声をそろえたその瞬間、会場の空気はひとつになりました。


 めっちゃ楽しかったです!


                                     以上(笑)