暗く沈んだコイツ
何もかも自分のせいだと信じて
たまにはいーんじゃない?
自分のことを真剣に考えるってのも、さ
on the ship
「おー気持ちいーねー」
心地よい潮風が頬を撫でていく。
キラが怪我を負い、島に来てから約半月。
俺らは船上の人となっていた。
「ガロード・・・・実はただ遊びに行くためだけだったりしない?」
ぎく。
「そ、そんなことないぜっ?俺は真剣にキラのことをだなぁ・・・」
しどろもどろになって言いつくろう俺。
キラがなんとなーく冷ややかな目で俺を見ているが気にしないことにしておく。
「俺の友達にキラの状況とそっくりだった奴がいるんだ」
これは本当。
ティファに留守番を頼み、俺とキラは月に一度の定期船に乗ってその彼に会いに一路アフリカ大陸へ。
そいつが住んでいるところはもっとヨーロッパに近いところなんだけど、
そこまで船が運航されていないため、地上ルートしかない。
「だった、ってことはその人は解決したんだ?」
隣で海を見下ろしていたキラは、手摺に寄りかかってじっと俺を見つめる。
「ああ。そいつも結構悩んでいたみたいだけど、そいつなりの答えも出せたから、な」
俺もキラにならって横の手摺に寄りかかった。
「港に着いたらジープを借りて、砂漠を渡る。途中食料とかの補給もするけど、大体10日ぐらいかかるかな」
何事もなければ、と俺は心の中で付け足す。
何故ならアフリカ大陸は既にザフトの勢力圏内で、反ザフト・反コーディネイターによるテロも多数勃発している。
俺はともかく、キラがそういう奴らに目をつけられることもあるかもしれない。
そう考えたら、俺は思わずため息を吐いてしまう。
「ガロード?」
「あ、いや」
やべ、キラが変な顔をしている。
こいつのこったから、
「ごめん・・・・僕のせいだよね。ガロードにお世話になりっぱ・・・っぷ」
ほら、また自分を責めだした。
俺は全部言い終わる前に手でキラの口を押さえた。
「おいおい、俺が連れて行くったんだからそー遠慮すること無いって」
パタパタと手を振って否定したがキラはまだ暗い顔のままだ。
「でもガロードはティファさんと平和に暮らしていたのに、僕が巻き込んじゃったから」
「なーに言ってんだよ。俺もティファも巻き込まれたなんて思っちゃいないぜ?
どっちかってーと、俺がキラを巻き込んだってならわかるけど」
未だぐじぐじしているキラの髪をぐしゃぐしゃと揉みくちゃにしてやる。
「うわっガロ・・・!!」
「キラは謙遜を通り越して卑屈になってる。もっと堂々と胸張って歩かないと」
困ったように髪を押さえたキラに一発、でこピンを食らわせて、反撃される前に反対側に逃げた。
「ガロードっ!」
「ほら、着いたぜ」
キラが文句を言う前に俺は向こうを指差す。
「これからキラは、色んな人に会って、色んな考え方に触れて、自分なりの答えを見つけるんだ」
船が向かう先には、静かな港町が広がっていた。
on the ship
―――――――船の上にて
続く
つーわけでガンダムX編でした。
今回このシリーズは、SEEDしか知らないお嬢様方に他のガンダムシリーズを見てもらおうという趣旨(思惑)でやっています。
出来るだけ多くのシリーズを入れようとは思っていますがストーリー上、そしてそのガンダムの主人公の性格上入れられないことも。
名前だけ、ってことも多々ありますがご了承ください。
ガンダムXに興味を持ったお嬢様方へ
ガンダムXはとある戦争後、混乱しきった地球にてという話です。
主人公ガロード・ランはとある依頼によりバルチャー(略奪者)に攫われたティファ・アディールを救い出します。
しかし依頼主の思惑に気付いたガロードはそのままティファを連れて、廃工場に保管されていたガンダムXを起動。
敵を撃墜したガロードは、その後ティファを収容していたフリーデン(バルチャー)の捕虜になり、ニュータイプを保護していた
ジャミル・ニートに出会い、旅することに。
その後、色んな人に出会い、再び繰り返されようとした戦争を止める、という話です。
各話のタイトルがその話の中のキャラ達のセリフ、というのがなかなか凝ってます。
お勧めの話は「おさらばで御座います」「月が見えた!」
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