「「「「ジャンケン、ポンッ!!」」」」




Player:アスラン・ザラ
Character:変態
Condition:暴走







「勝ったっ!!」
俺は勝利の握りこぶし(※グー)を振り上げ、勝利宣言をした。
「それにしてもアスラン、どうやってキラさんを捕まえる気なんですか?
相手は僕たちが入れなかったエリアにいるんでしょう?」
ニコルはうらめしそうに俺を睨みながら尋ねてくる。
ふっ・・・そんなささいな障害など、俺とキラとの間にはまったく問題ない。
「いつもキラが持ち歩いているトリィの盗聴機能がついている。普段はNジャマーの影響で使えないが、
昨日珍しく機能してキラが休暇をもらって、本日昼からオーブ本島に出掛けるというということが判明した」
そう、俺がどんなにキラに会いたいと願おうともモルゲンレーテ社のあるオノゴロ島内部には侵入することは出来ない。
だがキラがそこから出てきてくれるなら別だ・・・・って。
「おい・・・・なんでお前ら俺をそんな犯罪者を見るような目で見るんだ」
ジャンケンに負けた3人は何故か黙って俺をじっと嫌な目つきで見てくる。
「いや・・・そこまでお前が堕ちたのかと思うと少々不憫になったっつーか・・・」
「そういえばこのまえオーブで『ストーカー取締法』可決されてましたよね。
あれってオーブの国籍持っていなくても適用されるんでしたっけ?」
やめてくれニコル。お前が言うと本気で通報されそうでかなり怖いものがある。
「お前はキラに面識あるなら、警戒されるんじゃないか?やっぱり俺のほうが・・・」
「イザーク、俺がそんなへますると思うか?そんなことなど、とっくに対処済みだ」
さりげなく俺の役目を奪おうとするイザークを制し、俺は腰のポシェットからあるものを取り出した。
俺の手のひらに余裕で納まる大きさの、ピンクの物体。
「・・・・大福?」
「ああ。だがただの大福じゃない。キラの大好物『いちご大福』だ」
俺は珍しそうに大福を突付くディアッカに食われる前にさっさと大福を元の場所にしまう。
「キラは尋常じゃないほど甘いものが好きだ。いざとなったらこれで釣る!」
・・・・こうして俺は、何故か脱力してしまった3人を置いてキラゲッチュに向かった。








Tools:いちご大福、ゲットアミ、シークレット
Ability:キラセンサー(内蔵)、説得、忍者(笑










オーブは中立国だ。
いかなる国も介入せず、そしていかなる国にも介入されない。
そのため、ナチュラルもコーディネイターも入り混じって平和に暮らしている。
この本島の市街地の様子を見ると、だれもが平和を当たり前のように謳歌していた。
(まったく・・・のん気なものだ)
俺はなるべく目立たない格好で、どこかにいるであろうキラを探しながら高台でぼんやりと街の様子を眺めていた。
俺の内蔵キラセンサーは反応せず、未だ索敵中。
「・・・キラのことだから、もしかしたら休暇を返上してプログラムいじっているかもな・・・・」
キラの上官が彼に休暇を言い渡した後、また電波状況が悪くなり、キラがなんて答えたかはわからなかった。
だが、それでもいいと思った。
もし俺がキラをゲッチュしたとしても、きっとキラは優しいから足つきに残した友人を思って苦しむだろう。
「ま、見つからなかったとしても、たまには1人で休暇も悪くな・・・・」
そこまで言いかけて、俺は固まった。
眼下に広がる町並みを大荷物を持ってとことこと歩くキラ、そしてその横には。
「なんで俺というものがありながら他の男とチャー○ーグリーンのCMしているんだーーーーー!!!!」
俺のキラ(さりげに主張)はやはり同じように大荷物を持った金髪の男と仲睦まじげに歩いているじゃないか!!
そこは本来なら俺が隣にいるはずだったのに、今更なんだかよくわからない男に攫われてたまるかぁー!!!
おっとそこ、既に俺の手から離れているじゃないかというツッコミはなしだ。
(お・・・落ち着け俺!他のヤツとチャー○ーグリーンしていたからといってキラが俺の手から離れていったなんて限らないじゃないか!!
もしかしたらただの荷物もちだけかもしれないし!!)
隣の男より明らかに力がないキラが荷物もちをするかと言えば果てしなく疑問だが、そう考えていないとやってられない(やさぐれ気味)
というかむしろそっちの男のほうが荷物持ちか?いや、あの慎み深いキラがあんなに大量に買って他人に持たせるわけがない。
ギリギリと軋む音が聞こえるほど手すりを握り締めた俺は怒りに耐えながら2人の様子を伺う。
「ママーあのお兄ちゃんこわーい」
「しっ、見ちゃいけません」
そんな俺の傍を足早に通り過ぎていく親子がいたりいなかったりするが、そんなこと気にしてはいられない。
すると、何を思ったのか金髪の男はキラと大量の荷物を置いてその場から離れていく。
俺はチャンスとばかりに、ベンチで暇そうに足をぷらぷらさせているキラの元へゆっくりと驚かせないように近づいていった。
もちろんこそこそ隠れながら近づいているわけではない。何故俺のキラに会うのにこそこそ行かなくてはならないんだ!!
まあちょっとばかし、木やらベンチの影に寄り道をしながら背後にまわったが。







Ability発動:忍者(笑)






「やあキラv」
背後にまわった俺はゲッチュ網を背中に隠し、爽やかに声をかけた。
するとキラは引き付けを起こしたように体を震わせ、いささかぎこちない動作で振り向く。
プルプルと震えるキラの様子はまるでチワワのようでなんだかぷりてぃ。
そんなにも俺に逢いたかったとは・・・・愛い奴め(※勘違い)
キラのためならおそろいの礼服だろうがスノーボードだろうがなんだって買ってあげるよ?
「ア・・・・アスラン・・・?」
信じられないと感動のあまり声を詰まらせながら、キラは俺の名前を呼ぶ。
「久しぶりだね、キラ。元気にしていたかい?」
俺はそんなことを聞きつつ、さりげなくキラの隣に座る。
キラはまだ緊張しているのか、ビクッと身体に震わせた。
「アっアスランこそ元気だった?・・・・よね」
おお以心伝心。俺が元気だったことなんてキラには伝わりまくりみたいだ。
もちろんキラの気持ちも俺に届いているよ?
「キラ・・・・すこし痩せたみたいだ。ちゃんと食べてる?」
パッと見た目ですぐにわかるぐらい、キラは痩せていた。
俺は心配で、昔のようにキラの頭を撫でてあげる。
「そんなこと・・・・アスランには関係ないじゃないか」
しかしキラは口を尖らせて、拗ねたような口調でそっぽを向く。
キラ・・・・そんなことしたって可愛いだけだぞ?
俺は少々強引にキラの首をこちらに向けさせ、まっすぐに瞳を見つめる。
「キーラ、そんな可愛くないことを言って・・・・俺には心配さえさせてくれないのか?」
「そういうことじゃないけど・・・・」
キラは困ったように視線をさまよわせる。
「例え今お前が連邦にいて俺がザフトにいるからといっても、俺はいつもお前の味方なんだ。
だけど・・・俺はお前がそうやって日に日に痩せていくのを見るとつらいよ・・・(Ability:説得発動中)
「アスラン・・・・」
辛そうにキラが俺から視線をそらし、うつむいた。
・・・・チャーンス(にやり)
俺は背中で隠していたゲッチュ網を手に持ち、息を吸い込んだ。
「ゲッチュー!!!!!」
「ええっ!?」
思いっきりキラに向けて網を振りかぶるが、キラは尋常じゃないほどすばやい動きで俺の網を避けてしまう。
チィッ、失敗か!!
「せっかくシリアスしてたのにー!!!」
「あっキラ!!」
キラは俺の魂胆(笑)に気付いたのか、桁外れの瞬発力を持って俺から逃げだしにかかる。
ここで逃げられてたまるかっ!!
「キラ!!ここにお前の好きないちご大福があるぞっ!!」
いちご大福、という俺の言葉に反応して足をぴたりと止めるキラ。
ギギギギという効果音がつきそうな動きで俺を振り返る。
「順番待ち1時間売り切れ覚悟の笑福亭最高級いちご大福だよ?キラは昔から好きだったよね」
にっこりと笑って手の中の大量いちご大福をキラに見せる。
「う゛っ」
俺の手の中にあるピンクの物体を確認したキラは、一人脳内会議が始まったらしく足が微妙に動いたり
視線がいちご大福や反対方向をちらちら行ったり来たりしている。
もちろん俺もただじっと待っているわけではない。さりげなくじりじりとキラのほうへ近寄り、もう一度ハンマーチャンス(違)を窺う。
「ほーらキラ、ザフトに来たらキラの好きなものがたくさん食べられるよー?」
キラの中で色んなものがかなりせめぎあっているらしく、キラの額に汗が流れる。
・・・・ていうかキラ、俺がこの前「ザフトに来い!!」と誘った時よりも悩んでいないか?
いちご大福だけでは押しが弱いので、俺は懐からある物(シークレット)を取り出す。
「ちなみにチョコボールの期間限定キャラメルマキアート味もあるが」
「行くv」
・・・・即答かい。
俺の気持ちもキラの言う“トモダチ”もいちご大福とチョコボールの前に負けたのかと少し悲しい気持ちになりながら、
抱きついてきたキラの背中に腕を回す。
こうして俺はさっそくいちご大福を幸せそうに咥えたキラを抱えて、艦へと戻ったのだった。





MISSION COMPLETE!!

  TO BE CONTINUE・・・・?


うちのキラはいちご大福が大好きです。
というか甘いものが大好きです。
他のザラ隊メンバーはキラセンサー内蔵じゃないです。
自分こんなザラばっかり書いてるや・・・・

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