甘い一日
とある住宅街にある赤い屋根の小さなおうち…
旦那様は楊ゼン。奥様は太公望という幸せな夫婦が暮らしていました。
楊ゼンはそれはもう太公望を溺愛し、太公望も楊ゼンが大好きです。
今日も太公望の一日は楊ゼンの胸の中から始まります。
*
「ん………………。」
太公望が朝の日の光で目が覚めました。
頭の横には楊ゼンのたくましい腕……
目の前には楊ゼンの整ったきれいな顔……
(あいかわらずきれいな顔だのう……。)
太公望の顔は思わず赤くなりました。
2人は結婚し、一緒に暮らすようになってから3ヶ月が経ちます。
その3ヶ月間、毎日こうやって一緒の朝を迎えるのですが、
太公望は意識するといまだに照れます。と言うか見惚れてしまうのです。
(……い…いかんいかん。朝食を作らねば……。)
太公望は楊ゼンを起こさぬよう、気を配りながら楊ゼンの腕から抜け出そうとした時でした。
「……師叔………?」
楊ゼンは自分の腕から師叔の重みが消えた事を敏感にキャッチし、目を覚ましてしまいました。
「スマヌ…起こしてしまったか……。今から朝食を作るから
まだ寝ていてもいいぞ?」
「いいえ、僕も手伝います。……あ。」
楊ゼンはある事に気付きました。
「どうした楊ゼン?」
太公望は不思議そうに楊ゼンの顔を覗きこむと
楊ゼンはにっこり笑って自分の唇を指で指しました。
どうやら『お目覚めのキス』が欲しいようです。
(しかたないのう……。)
太公望はこう思いながら楊ゼンの顔に……
いや、唇に自らの唇を近づけ、『お目覚めのキス』をしました。
やわらかな唇の感触……反射的に目をつぶった太公望の顔……
楊ゼンは少なからず興奮を覚えました。
その興奮からか、太公望がそっと唇を離したら今度は楊ゼンから太公望にキスをします。
「ん……っふ…ぅ…」
太公望が溶けてしまいそうなほど深いキスを…もちろん舌付きで。
キスする事5分間……
「……っは…ぁ…」
ようやく太公望は楊ゼンの唇から解放されました。
しかし太公望は楊ゼンの絶妙なる舌技により、
目はうるみ、頬も真っ赤…『もうどうにでもしてぇ!!』状態です。
もちろん楊ゼンも我慢できず、
「すうすっ!!」
と、朝から太公望を押し倒してしまいます。
彼は太公望の羽織るだけとなっていたパジャマを素早く取り去り、
胸に手を嘗めるようにいやらしく這わせます。
背中から腰にかけての愛撫ももちろん忘れません。
「……だめ…ぇ……朝ご飯……用意しなきゃ…ぁ…」
「大丈夫ですよ…。それに気持ち良くするだけですから……。」
楊ゼンも勢いで押し倒した割に結構冷静です。
そして楊ゼンは言葉の通り、やんわりともたげてきた師叔自身を持って
上下に擦りあげました。
「あ……っ…やぁ……ん…」
彼は感じて身体を反らす太公望を満足そうに眺めます。
「きれいですよ…師叔……。」
「だあほ………っ…」
楊ゼンはその太公望の言葉も聞かず、ためらいもなく師叔を口に含みました。
「ふあ…っ……あ……」
太公望の身体は昨日の晩の情事を思い出したのか簡単に昇りつめます。
それでも楊ゼンの微妙な舌の動きによってそれを吐き出す事は出来ず、
快楽と恥ずかしさから舐めつづける楊ゼンの髪をぎゅっと掴みました。
そして…楊ゼンがわざと音をたてて茎をなぞった時、
「んんっ!!」
太公望は楊ゼンの口の中に己の精を解き放ちました。
*
「本当に何も食べなくていいのか?」
2人は朝からあんな事をしていたため、すっかり遅くなってしまいました。
太公望は少し鈍い痛みを感じる腰を引きずりながらも
楊ゼンの見送りのために玄関を出ます。
その手にはウィダー・イン・ゼリーなんかも握られていますが、
「大丈夫ですよ。心配しないで下さい。」
と、楊ゼンは丁重に断りました。
「でも………………。」
それでも心配そうな太公望が楊ゼンには可愛く思え、思わず、抱きしめてしまいそうになります。
「それに先程……師叔のをいただきましたから♪」
太公望は一瞬怪訝な顔をしましたが、すぐにその意味を理解し、
顔を赤らめ
「ハハハ、行ってきますv」
「だあほっ!!早よいかんかい!!(///////)」
と、爽やかに走る楊ゼンに手に持っていたウィーダー・イン・ゼリーを投げつけたのでした。
*
太公望は楊ゼンが仕事に行った後、午前中のうちに家事を終わらせ、
すぐにお昼の準備を始めます。
楊ゼンの会社は家から歩いて10分もかからないため、一緒に食べることにしていました。
(11:40……もう少しだな……)
太公望は少し急いでサラダを盛り分けていると、
ピンポーン
(…………………………?)
誰かがやってきました。
楊ゼンは鍵を持っているため、わざわざベルを鳴らしません。
(誰であろう?)
パタパタと軽い足音をたてながら玄関に行き、ドアを開けると
知らない背広姿の男が立っていました。
その男は太公望の姿を確認するやいなや、人懐っこい笑みを浮かべ、
ズカズカと入ってきました。
「どーも♪周保険会社の姫発ですが、火災保険などに入っておりますでしょうか?」
と、太公望に多少強引に名刺とパンフレットを渡します。
「入っているからいらぬ。」
太公望は負けじとそれらをつき返します。
(こうなった場合……弱気になったら負ける!)
「それでも今ご加入なさっている所より絶対条件いいですから話だけでもっ!!」
「いらぬったらいらぬ〜〜!!どっかよそ行けよそっ!!」
太公望と姫発の間で書類が行ったり来たりします。
結局そのやりとりは10分程続きました。
「根性だなあんた……。」
「おぬしこそ……っ。」
太公望と姫発の間に妙な友情が芽生えそうです。
「ちっ、しゃーねーな。帰るか。」
すっかり口調が地に戻った姫発はくるっと踵を返し、ドアノブに手をかけます。
太公望はほっと一息つき、力が抜けたその時でした。
「と、その前に。」
姫発は太公望の隙をつき、いきなり彼を押し倒したのです。
「な、なにをするっ!?」
「……一発ヤらせてもらおーか……。」
姫発はにやりと笑い、太公望の次の言葉も待たず、エプロンを剥ぎ取り
前合わせを強引に奪います。
「やめんかっ!!」
「きれい…だな。」
姫発は太公望の白い肌に一瞬目を奪われそのままおもむろに
唇を付けました。
「い……っ…いやだ!!離せ!!!」
「いやらしーねー奥さん。昨晩も旦那さんにかわいがってもらったんだ?」
姫発は胸の飾りの周りに散る赤い印を指先で撫でます。
「ひゃぁ……っ…!!」
太公望の背筋に快感が走りました。そう、楊ゼンは太公望の弱い所を知っているため、
そこにたくさんの痕が残っているのです。
「やめんかぁ…っ……!!」
太公望は必死に押し返しますが、姫発はただでさえ力が強い上に
太公望自身、あまり腕力がないためあまり意味がありません。
(ヤられる……っ…楊……っ)
胸を滑らせていた姫発の手がさらに調子に乗り下腹部に降りようとした時でした。
げしっ!!
「……楊ゼン!!」
そう、会社から戻ってきた楊ゼンのかかと落としが姫発の頭に見事決まったのです。
「鍵がかかっていないから変だなーと思えば………
僕の師叔に手を出さないでもらいましょうか。」
……哀れ姫発は楊ゼンによって家から放り出されてしまいました。
まあそれはさておいて。
「師叔、大丈夫ですか?」
楊ゼンが心配そうに聞くと、
「……大丈夫じゃない……。」
と、目に涙をため、ポツリと呟きました。
されたのもそうですが、それを大好きな楊ゼンに見られたのが
よっぽど嫌だったのか泣き出すのは時間の問題です。
楊ゼンは太公望を抱きしめ、目に溜まった涙を舐め取り、そのまま深いキス…
ゆっくりと舌を絡め、口を離した時に太公望から熱い吐息が漏れました。
「泣かないで下さい……僕が…消毒してあげますから…。」
「ん………………。」
楊ゼンは乱れた服をゆっくりと脱がせ、強張る身体を
愛撫しながら解きほぐしてあげます。
「さあ師叔……どこを触られたのか、言って?」
楊ゼンはいやらしく服の上から師叔自身を撫でながら、師叔に尋ねます。
「胸と……お腹…………。」
「他には?」
顔を赤らめながら答える師叔に楊ゼンはさらに促します。
「あと……お尻………服の上からだけど…」
「ふうん。胸とお腹とお尻、ね。」
楊ゼンは内心の苛つきをなるべく師叔に知られないように、胸に手を滑らします。
「こんなにエッチな痕付けられちゃって……」
楊ゼンはそこで一旦言葉を切ります。
「全部僕のものに付け替えてあげますよ。」
そして言葉の通りつけられた痕に口をつけ、次々に自分のものへと変えていきました。
「楊……ゼぇン……。」
太公望はすがるように楊ゼンの首に腕を回しました。
それによって楊ゼンは勢いづき、太公望の胸の突起を口に含み、
舌で先端を弄ぶようになぞります。
「やぁ…っ…は…ぁ………」
太公望は目をつぶり、蒼い髪の一房を握りました。
楊ゼンはそんな様子の太公望に思わず苦笑し、愛撫する手を下の方へと
降ろして行きました。
すると、その意図がわかったのか太公望はためらいながらも足を開きます。
何の抵抗もなく楊ゼンの手は太ももの一番柔らかい内側を通り、
一番敏感な所の先端をわざとかすめました。
「早……く…ぅ……」
「わかってます……。」
楊ゼンはせかす太公望の耳を音を立てて舐めたり、甘噛みしたりしながら
太公望自身をもみしだきはじめます。
「はぁ……っあ………」
太公望の背中に玄関の冷たいタイルがあたり、それがかえって
彼を興奮させました。
「ちょっと…我慢してください…っ」
太公望自身を撫でながらも、
楊ゼンは太公望の中に自分の指を入れていきます。
「く……よぉ………っ……」
太公望の中はこれまでこなした数からか、だいぶ濡れるようになっていました、
楊ゼンは中に入れていた指を引きぬき、太公望から少し離れ腰をあてがいます。
「力、抜いて……。」
「あ……っ…つ……」
楊ゼンはどんどん太公望の中に進んで行きます。
その動きはかなり性急なもので、太公望の小さな身体を
激しく揺さぶりました。
「楊……ゼぇン…楊………っ…」
それでも太公望は必死に楊ゼンを呼び、自分をかき抱く
身体にしがみつきます。
そんな太公望に煽られる形で、さらに楊ゼンの動きが激しくなりました。
「も……イ……くぅ…っ…」
「………っ…いいですよ……っ…師……」
そして楊ゼンは太公望の中に精を吐き出し、同時に太公望も
楊ゼンの下半身を濡らしました。
*
「……叔、師叔…っ。」
「……楊…ゼン……?」
太公望が目を覚ましたら、寝室で寝ていました。
どうやら楊ゼンが連れてきてくれたようです。
「大丈夫ですか?師叔。」
楊ゼンはやはり心配そうに声をかけます。
「うむ……。」
太公望は起きあがり、目をコシコシとこすりました。
「昼食の準備、終わらせておきましたから一緒に食べましょうv」
「ああ、そうだったのう……。」
太公望は身体のだるさに耐えながらベッドから起きあがりました。
するとある疑問が頭の中に浮かびます。
(……一体どれくらい眠っていたのであろう?)
何気なくチラッと時計を見ると……
『1:00』
「のう楊ゼン。」
「はい?」
「おぬし昼休みはいつまでだったかのう?」
「え……1時までですよ?」
楊ゼンは何も気付かないのか、使わない皿を閉まっていたりする。
「…………遅刻じゃ―――――――!!」
結局、楊ゼンは今日の昼食も食べ逃してしまったのでした。
終
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