不思議な国の…?
痛い…体が動かぬ…腕が上がらぬ…
何か…がっちり紐で縛られているような…
そこでわしは目が覚めた。
なんとなくけだるい感じがして、起き上がるのもおっくうだった。
しかし、あの後催眠が解けたのなら仕事をしなければならず、わしは渋々起きあがろうとした。
しかし、起きあがることは叶わなかった。何故なら…
「な、何でわしは紐で縛られておるのだーーーー!!!???」
わしの体はがっちりとベッドの上に括り付けられていた。
「ぬう…原因はともかく、何とかしないと…。」
と、思ったら体のまわりや上でちょこちょこと走り回っているものを見た。
「楊ゼン!?」
そう、そこにいたのは小人化している楊ゼンがわしの周りを走り回り、
あるいはわしの体を紐で括り付けていたのだ。
「??????」
わしは混乱する頭で整理しようと考えた。
また、雲中子に変な薬を飲まされたのかと思ったが小人楊ゼンの様子からそうではないらしい。
ふと1人の小人楊ゼンがわしが目覚めたことに気付くといきなりわしの服の中に入っていった。
「な……!?」
そして周りにいる小人楊ゼン全部がわしの服の中に侵入してくる。
「っ…あ…」
小人楊ゼンはわしの感じる所を中心に体の中を這いずり回り、刺激する。
「く…っふ…」
1人1人がわしの胸、背中、腰、などをまさぐってくる。
そして、ある1人の小人がわしの秘部に触れてくると、
「ヤられて…たまるか!!!」
と、力任せに腕を、足を振る。
そこで紐が切れ、わしの体は自由になった。
それでもまさぐりつづけられ、力が入らないが何とか立つ。
そして、思いっきり体を振るわせ小人楊ゼンをわしの服の中から
追い出すことに成功した。
『キャー』
大量の小人楊ゼンが落ちてくる。
わしはその中の一人を拾い上げ、
「何でおぬしはそんな格好になっているのだ!?」
問い詰めたが、小人楊ゼンのほうは
『師叔!!師叔!!』
と、騒ぎ立てるだけであった。
「ったく…。大きくなる薬の予備があったような…。」
わしは小人楊ゼンを放り投げて天幕の外に出たときある事実が待っていた。
「ここは一体どこなのだ?」
*
たくさんあった天幕は消え、周りは荒野だったが今では緑に満ち溢れている。
少し向こうにあるはずのない湖と森が見えた。
「とりあえずわしの天幕に…。」
心を落ち着かせるために回れ右をしたが、自分が今出てきた天幕も小人楊ゼンも全て消えて草原に変わっていた。
「………………」
わしは言葉を失う。
夢であることを願いほっぺたをつねろうと手を上げたときに違和感を感じた。
「わしってこんなに手がちいさかったかのう?」
確かに他のみんなに比べたらわしの手は小さい。
だが、昨日見たよりも小さく、色もさらに白くなっていた。
「……………!?」
わしはその場で放心した。
だって自分の服を見たらいきなりかわいいワンピース(フリル付き)になっていたら普通はそうなるであろう!?
*
「何だこれは………。」
遠くに見えていた湖まで歩き自分の姿を確認した。
「何故に目が覚めたらわしがアリスになっておるのじゃーーー!!!!」
きれいな金髪、整った顔立ち、最初から目は大きかったがどっかの誰か並のきらきらと輝いている瞳、
かわいいワンピース(フリル付き)、細い手…。
「もう一度考えてみよう…昨日、楊ゼンが帰ってきてくれて具合の悪いわしを治してくれた。
そして持ってきた仙丹を飲んだ。そして寝た。で、起きたら…。」
額に冷や汗が浮かぶ。
何故だ?仙丹のせいか?楊ゼンのせいか?
だが、仙丹のせいだったらみんながいるはずだし楊ゼンがやったとも考えにくい。
わしが途方にくれていると草陰からいきなり物音がした!!
続く
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