作成日:2002/07/24
文:Dakkon


くそゲーとは


パソコンを購入してから数年の月日が経ち、気がつくと自分の部屋にたくさんのパソゲーが散乱していることに気付く。
それらを見ていると、昔、猿のようにパソゲーばかりやっていた頃を思い出す。
これは良作だった、これはくそゲーだった…などと想い馳せていると、どちらかというとくそゲーに分類されるのだが、くそゲーとひとまとめにするには毛色が違う。そんなゲームがいくつか目についた。

今でこそみんなが「くそゲー」と言う言葉を使っているが、略語ではなくその正式な呼び方を知っている人はどのくらいいるのだろう?
もちろん私も知らないが、あえてそれを考えるならば「くそなゲーム」あるいは「くそつまらないゲーム」あたりだろうか。
ここでは、「くそゲー」=「くそつまらないゲーム」として話を進める。


まずどこに「くそつまらない」という要素があるか考える。
以下に筆者が過去に経験したつまらないと思った要素を挙げる。

・絵がしょっぱい(ほとんどのゲームはこれに尽きる。例外あり)
・キャラに萌えない(絵がよくても面白く感じない)
・CGのほとんどが使い回し(100数枚CGがあって半分以上が使い回し)
・ストーリーの先の展開が読める(げんなり)
・ネタが寒い(狙ってるのがミエミエでそれ以上プレイするのが辛い)
・CPUのレベルが高すぎてクリアできない(筆者のレベルが低いだけか?)
・エンディングが沢山ありすぎる(たくさんあるのはいいが度が過ぎるとやる気が起きない)
・シューティングゲームや格闘、アクション系のゲームでジョイパッドが使えない(昔のゲームとか)
・分岐の多いストーリーでセーブ箇所が10前後しかない(どうせならHDDいっぱいにセーブしたい)
・会話がとばせない(特にマルチエンディングだと同じ文章を何度も見ることになるので飽きてきます)
・ゲーム発売後ものすごいスピードでものすごい量の修正パッチがでる(ダイレクトにやる気が失せます)
・パッチを当てないとラスボスが倒せない(実際にあります)
・起動しない、よく落ちる(某ギャルゲー)

今すぐに思い出せるのでこのくらいである。他にもきっとまだあると思う。
ここでほとんどの人で共通するであろう要素がグラフィックとストーリーだろう。ゲームの大半はここで決まる。
そしてこれに当てはまらないのが面白いゲームということになる。
まあ、絵が良くてストーリーに問題がなければシステム面には目をつぶる場合がほとんだが。

話を元に戻そう。
分類上、上の条件に該当するゲームであるが、くそゲーとは分類しがたいものがある。
良質なゲームというわけではない。「くそ」よりは「バカ」なゲームと言った方が自然な感じのするゲームだ。
それをここで「バカなゲーム」、略して「バカゲー」とする。

こうすると最初に挙げたくそゲーに分類しきれなかったゲームも分類できるようになる。

バカゲーの例としては「ガッツ!」が挙げられる。
どんなゲームかはほとんどの人が知っていると思われるので簡単にこのゲームを説明すると、


「マッシヴ」
である。

なにがマッシヴって、女性がマッシヴ。
そんな筋肉隆々なおねいさん方とラヴラヴになれるからすごい。
さらに18禁だからもっとすごい。
Hシーンなのか
ガンダムファイトなのかよくわからないところが素敵だ。
プレイヤーが精神錯乱状態になってもストーリーは進むからすごい。
いっそのことロボトミー手術でもしてからプレイしたほうがいいんじゃないのか?って思ってしまう。
そんなナイスパンチなゲームが「ガッツ!」だ。


さらに他のゲームを挙げるなら「はじめてのおるすばん」がそうだろう。
2人
のどう見ても小○生にしか見えない双子の女の子と、
おるすばんと称してあんなことやこんなことをするゲームである。


こういったゲーム、持っている人ならわかると思うが他のくそゲーと扱いが違う。

くそゲーは人に勧めないが、バカゲーはなぜか人に勧める
人に貸すとき、くそゲーは普通に貸すが、バカゲーを貸すときは笑顔
ゲームを評価するとき、くそゲーは「面白くない」というが、バカゲーは「面白い」と言う。
くそゲーは1度しかプレイしないが、バカゲーは最低2回はプレイする
くそゲーはプレイ後削除されるが、バカゲーはしばらくインストールされたままになっている

などの特徴がある。
「くそゲーか、くそゲーでないか」と2択になるとくそゲーだが、待遇があきらかに違う2種類。
いわばくそゲーの変種とも言えるゲームに対して

「バカゲー」

と言う呼び方を提案したいと思うがどうだろうか。