作成日：2003/07/22
文：Dakkon


サイレントアサシン


今月初め、X-BOXで「HITMAN」と言うゲーム発売されました。
プレイヤーの操る主人公はクローン技術により生み出された人間、コードネーム「47」（フォーティーセブン）となり、
様々なミッションをクリアしていくアクションゲームです。

簡単にストーリーを説明すると、


かつて最高のアサシン（暗殺者）と呼ばれた男、
静かに、音もなく忍び寄り、暗殺する。その男はコードネーム「47」と呼ばれた。

いつしか47はその伝説だけを残し、姿を消した。


幾日、幾年かたったある教会からゲームはスタートする。
今まで自分の世話をしてくれた神父が誘拐された。
誘拐犯は47に多額の身代金を要求する。
もちろんそれを払う金を持っていない47は神父を救出することを考える。

そして47はかつての「仕事」のパートナーに連絡を取る…



まあ大体最初の1話くらいまでの話の流れはこんな感じです。
基本的にはパートナーである「ダイアナ」から任務を受ける形になります。
ほとんどの任務はターゲットの暗殺。
しかし、暗殺の方法は様々で、
近くまで行ってワイヤー絞め殺したり、
遠くからスナイパーライフルで狙撃したり、
車に爆弾を仕掛け爆死させたり、
毒を盛って毒死させたりなど、様々な方法で暗殺ができます。

ターゲットに近づく方法もたくさんあって、
一般人を襲い変装したり、
護衛の服を奪ったりの変装はもちろん、
正面から堂々と乗り込んで鉄砲玉のごとくターゲットに向かってもいいし、
目に付くものすべてを打ち殺しながら進んでもかまわない。

とにかく状況に応じて使えるものを使いながら任務を遂行するのが目的です。

そして任務達成後に自分の取った行動によって評価が下されます。
そして「鉄砲玉」から「大量殺人鬼」、「執行人」、「プロフェッショナル」など様々な称号が与えられます。
この称号の中でも、
誰を殺すこともなく、怪しまれることなくターゲットの暗殺に成功すると、
「サイレントアサシン」
と言う最高の称号が貰えます。
この称号を得ると、ミッションごとに特殊な武器などがもらえ、
その後のミッションを楽に進めることができるようになります。



さて、前置きが長くなりましたが、
今回このソフトを買ってきたんですよ。
雑誌を見たときにピンときて、

第一印象から決めてました！！

って言うくらい惚れてしまって。

その雑誌を見たのが発売日のちょうど前日で。
発売日がちょうど休みで。

これはもう「HITMANを買え」って言う神の啓示としか！

で、残念ながら私の働くバイト先にこのゲームは入荷されないので、
少し遠いけど、確実にあるであろう街へ行くことにした。
片道はおよそ1時間30分。スピードを出せば1時間くらいで。

早くプレイしたいので飛ばす飛ばす。
遅い車をどんどん追い抜き目当てのゲームショップに到着。

（実はこのゲームショップに行く前に他の店をまわったが、結局1件しか扱ってなかった。）

ついでに他の店で買い物をしようかとも思ったが、プレイしたさに却下。
すぐに帰り始める。




帰りはもう上機嫌で、
自分でもうるさいと思うくらい大音量でカーステレオをかけ、
いいフリしてタバコを吸いながら片手で車を運転。
もちろん早くプレイしたいからスピードは出して。




ちょうど家まで半分くらいのところまで差し掛かったとある直線。
気にすることもなくそのまま走り続ける。
鼻歌交じりに歌いながら何気なくバックミラーを見ると頭が赤く光る乗用車が。

まわりには他の車はいないし私の車の後ろについている。
とりあえず減速し脇によせる。
もう一度バックミラーを確認。

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うん、間違いなく乗用車だ。
赤い光以外は。

そこから降りてくる青い制服の人。
あぁ、キップ切られるのか…

どうせなら駅の車掌さんの方がいい…

ただ現実は現実。逃げちゃダメだ。

現実を認めた上で最初にとるべき行動は？


1・タバコを消す

2・シートベルトをしてなかったのでせめて外すフリ

3・カーステレオの音量を落とす

4・開き直ってそのまま



正解：

1,2,3ほぼ同時に行う。

解説：
まず両手をシートベルトを外すかのように留め具の位置へ移動…するとみせかけて左手は灰皿へ。
シートベルトをハズした（フリ）右手が上がるのに併せて左手も上げその軌道上にある音量つまみを下げる。

この間約2秒。

注意：
タバコは灰皿に入れてしまうだけだから火が消えてない。
長時間そのままだと煙でバレるぞ！

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で、青い制服の人に注意され、釈放。
本当はあの人たちが測った速度よりも30km増しなんだが、
青い制服の人のさりげない心遣いと思って黙っておく。



いやー、しかしまさか

47の最初のターゲットが私だったとは。

さすが凄腕の暗殺者。全然気が付かなかった。



静かに、音もなく忍び寄り、暗殺する。その男はコードネーム「47」と呼ばれた。



ダイアナ「47。これが今回の報酬よ」




\18,000