作成日:2002/08/03
文:Dakkon
18禁ゲーとエロゲーの違い
前回、くそゲーとバカゲーについて書いたが、今回は18禁とエロゲの違いについて語りたいと思う。
昔、まだPC98シリーズが全盛期だった頃、PCゲームのほとんどは18禁のゲームで溢れかえっていたと思う。
世間の知名度と言う点については今に及ばないが、発売されるPCゲームの8割はエロゲーだったと思う。
本当ならここで昔のPCゲーム(DOSゲー)について語りたいところだが、当の本人が最初に購入したPCがNECValueStarの結構後期(多分)だったため、DOSゲーに触れていたのがほんの1,2年程度なので、深くは語れないため、割愛する。
それでもPCゲーム雑誌を友達の家で読んだりしていたので、その当時発売されていたゲームなどには少し記憶がある。
昔からいたソフトハウスとしては、ALICESOFTやelfが有名だろう。
いずれも古参として今なお多くのファンに支持されている(と思う)。
他にも数多くのソフトハウスが存在する。個人的には、今より、昔のほうがメーカー数が多かったような気がする。
ソフト媒介がフロッピーだったことがその一因だろうか。
今のようにCDに入れてインストールに何百MB、ではなくFDで数MB、数十MBの世界なので、比較的手早くゲームを作成することができたからだと思う。
そんなわけで、いろんなソフトハウスがいろんなコンセプトのゲームを作成した。
それは今も変わってはいないと思うが、今と昔で違うものが1つある。
一言で言うのは難しいが、平たく言えばユーザのニーズとか流行とかそういうものだ。
つまり、ユーザが何を求めているか、今何が流行っているかが今と昔では違うとDakkonは考える。
昔はほとんどのゲームがH重視だった。それこそ無理な設定がたくさんあって笑えるものが多かった。
(主人公がカッコイイ設定で女の子からよってきてわけのわからないうちにHになったり、女の子が道に落ちてたり、女子校に殺人犯が乱入したり、女だらけの国があってそこに偶然主人公が迷い込んだり、浪人生になって居候先が女の子ばかり住んでる家だったり、自分の奥さんの体型を自由に変えられたり、とにかくいろいろなものが多かった)
言うなればHを主軸にゲームが作られていた、っていう感じだ。
このステージをクリアすればHシーンが見れる、とか、こういうストーリーにしてHに持っていこう、とか常にHシーンに結びつけられていた。
今のゲームでもないことはないが、希少種だ。
さらにHシーンもユーザの目を引くようにエロく作られていた。もちろん昔は256色かそれ以下が主流だったので、画質という面では今に劣る。
ちょっとくらい無理な体勢でも、ユーザーを興奮させられそうな体制ならOKみたいなそんな感じだ。
とにかく、Hをエッチく見せてなんぼ、っていう感じだった。
それに対して今のゲームは非常にわかりやすい。
ずばりストーリー重視だ。これに尽きる。
それの先駆けとなったゲームは言わずもがなだし、それ以降もたくさん発売された。
もちろんすべてがストーリー重視というわけではないが、売れるゲームといえば人気ソフトハウスかストーリー重視のゲームばかりだ。
少なくともDakkonの元にはその手のゲームの話題しか耳に入らない。
(これはDakkonの環境のせいか?)
そしてそのストーリー重視のゲームにおけるHとは、二人の愛の結晶としての行為みたいなのがほとんどだ。
というかそれ以外にあるのか?って問いたいほどだ。
その割にはあまりHシーンに力を入れているようには見えない。(Dakkonの視点から見た場合)
ストーリーを重視するならHシーンもストーリーの一部としてきっちりと表現すべきだと思うがそれは今回のテーマと関係ないので割愛する。
と、昔のゲームと今のゲームの違いについて述べたが、同時に18禁ゲームとエロゲーの違いについての考えも述べている。
つまり、Hを中心に組み立てられたゲームをエロゲー、オマケ程度にしかHがないようなゲームを18禁ゲームとDakkonは分類する。
エロゲーについては理解してもらえると思うので、18禁ゲームについて説明する。
オマケ程度しか、と上で述べたが文字通りで、せっかく良いストーリーで盛り上げたならHシーンはこの際カットして、Hシーンはユーザの脳内補完で、ってほうが下手なHシーンを見せられるよりずっと効果的だと思う。
わざわざHシーンを入れて18禁にする意味がわからない。
2人の愛の結晶的行為で手を抜くとはどういうことか。いや、実際には手を抜いてはいないのだろうが、DOSゲーにちょっと毛が生えたような程度じゃ意味がない。DOSゲーに比べてメインのストーリーは格段に進歩しているのだから。
と、言い過ぎかもしれないが、そんな「Hシーンはなくてもいいんじゃないか?」って思えるゲームはとてもエロゲーとは呼べないので18禁ゲームと呼びたい。
これは現在、あるいはこれからコンシューマで発売されるゲームで、元ネタがPC18禁ゲームならすべてに当てはまると思われる。
いくつか挙げるなら、Kanon、With You、真・瑠璃色の雪、二重影、水夏、Piaキャロットへようこそ、21-two
one-、ススキノハラの約束、
と、今思い出せるだけでこれだけある。
別にコンシューマで出すのが悪いわけでなければそのゲームが悪いわけでもない。
ただ、非18禁にできるならHシーンなど無価値である。
ってわけで総括。
エロゲー
Hシーンを重視して作られたゲーム。
Hシーンにつながるストーリーだとか、Hを取ったら何も残らないなと感じたらそれはエロゲー。
18禁ゲーム
Hシーン以外に重点を置かれたゲーム。
ゲームシステム、ストーリー等に力を入れるあまり、Hシーンがおろそかになっていると感じたらそれは18禁ゲーム。
今のゲームで当てはまるもの
エロゲ
ZERO、Mink、CROWD、PILはだいたいエロゲ
18禁
Key、ねこねこソフト、・・・
こっちはあまりメーカーわかんないなぁ・・・
あとがき
やっぱり偏るよなー、評価が。
18禁ゲーはあまり好きじゃないんですよ。これが。
まあ上の18禁に対する評価見てもらえればわかると思いますけど。
18禁ゲームの批評だけでコラム2〜3つは軽いな(笑)
だけどきっとボロクソに書くと思うから書きません。
なんかこうやってキーボ−ド叩いてるとリズムに乗って必要ないことばっかり書いてしまう・・・
一旦けなすと次々とけなす言葉が浮かんでくる。誉めると誉める言葉が次々と浮かんでくる。
だからテーマが決まるとそこからは早いです。
更新が遅いときはネタ不足ってことで。今のうちに言い訳。
上では触れなかったけどホントにDOSゲーは良かったよー。
昔はエロ目的でDOSゲーやってたけど、今っていいゲームやるためにPCゲームやるっていう感覚だもんね。
ゲームのプレイ目的がもう昔とは違うんだ・・・
DOSゲー持ってた友達は「神」だったんだけどなー。
「貸してくれー、貸してくれーって。」(笑)
今はすぐ手に入るからねぇ。便利な世の中だよ・・・
現在PCゲームとコンシューマゲームを比較する計算式を考え中。
例えば、PCとドリキャスで同じゲームが発売された場合、どちらがどれだけ良いのか?
なんていうことを計算式にできないかなって無謀なこと考えてます。
式にできたらコラムに乗せます。
あと、ゲームを評価するのに共通の計算式とか。
すでに誰かやってたりして・・・