− 図は、すべてBLUE BACKS「人類と気候の10万年史」より 講談社 著/中川 毅 −



図1

過去130年間の気温変化
一世代の中で実感できるほどの温暖化が進行している。

図2

スパコンで計算した、過去100年間と今後の100年間の気温変化
使用しているモデルによってバラツキはあるが、どれもこのままだと
温暖化が加速と予測。

図3

世界各地の岩石に含まれる酸素の同位体比から復元した、過去5億年の気候変動。
きわめて温暖な時代があった一方で、
ある程度以上の温暖化は一度も起こっていない。

図4

世界各地の海底の泥に含まれる酸素の同位体から復元した、過去500万年の気候変動。
この300万年ほどは、大きく見ると寒冷化が進行している。
また温暖な時代と寒冷な時代のふり幅がだんだん大きくなってきている。

図5

南極の氷に含まれる酸素と水素の同位体から復元した過去80万年の気候変動。
氷期と温暖期(間氷期)がリズミカルに繰り返している。

図6-1

地球の公転軌道の変化。
約10万年の時間をかけて、丸くなったり長細くなったりを繰り返している。

図6-2

およそ2万3000年で1回転(歳差運動)

図6-3

およそ2万3000年で1巡(歳差運動)

図7

1970年の時点で観測されていた気候変動。
寒冷化が進行しているように見えていた。

図8

2016年の時点で観測されている気候変動。
温暖化が進行しているように見える。

図9

グリーンランドの氷の中の酸素の同位体比から復元された過去6万年の気候変動。
氷期には激しい気候変動が頻発していた。
最近の1万年ほどは以前と違って安定している。

図10

地球の公転軌道と気候の関係。
公転軌道のいわゆる「離心率変動」が氷期のタイミングを決めている。
下のグラフがが綺麗な波形なのに対して、上のグラフは複雑。
両者の関係は単純ではない。

図11

IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)予測と過去の気候変動。
今後の地球は今までと「まったく違った状態」に突入するのだろうか。