空欄



今、詩を書けない
詩の言葉の中に言葉がない
言葉の中に嘘しか入れれない

俺じゃない
俺は自身が一過性の存在なのは知っている
空虚なのは知っている こだわる必要はないのは知っている
詩を書く必要がないのは知っている
でも俺は言う「それは俺じゃない」

俺の言葉じゃないとも

心の中 暗闇でも空白でも沈黙でもない
無色透明で音の概念がないだけだ
感情の概念もないだけだ

言葉は寝ている
言葉は夢の中
言葉は寝ている まだ起きない

心の中 体はなく
心の中 心だけ
操作できず心だけ

言葉は来ず
俺は嘘を書き損ねるだけ

詩はない
詩じゃあない     俺はいない


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